ニュース

LGBTは日本に根づくのか

2013年05月05日 19時08分 JST | 更新 2013年07月05日 18時12分 JST

レズビアンやゲイ、トランスジェンダーなどの人たち「LGBT」への社会の理解を広めようと、4月27日~5月6日のゴールデンウイークに都内で行われたイベント「東京レインボーウイーク」が盛況のうちに終わった。

日本ではまだ、「LGBT」という言葉になじみのない人が多いだろう。日本では同性婚は法律で認められていないし、「LGBT」に対する社会の偏見も根強い。だが、そんな環境も少しずつ変わり始めているようだ。日本人の成人男女の約5%がLGBTだという調査結果もある。「WEBRONZA」には、当事者としてこの問題にかかわってきた村木真紀・虹色ダイバーシティ代表の論考が載った。

LGBTに関して、日本における最大の課題は「無関心」だと言われることがある。自分の身の回りにはカミングアウトしているLGBTがいないため、海外のこと、テレビの中のこととしか感じられないという人が多いと、そんな風に説明される。 しかし、私は今回のウィークに参加して、その常識が少しずつ変わってきたと感じている。日本各地で、様々な分野で、LGBTとそうでない人たちとの接点が増えてきた。

WEBRONZA 2013/5/2)

この春30周年を迎えた東京ディズニーリゾート(TDR)では、3月、開園以来初めて、女性同士のカップルが結婚式を挙げた。朝日新聞デジタルの記事が、その様子を詳報している。

「ミッキーが来てくれて、みんながおめでとうと言ってくれた。本当に素晴らしい一日でした」。3月のある日、東京ディズニーシーで結婚式を挙げた東(ひがし)小雪さん(28)はそう振り返る。お相手は会社員のひろこさん(35)。2人はともにウエディングドレス姿で、女性同士による結婚式は東京ディズニーリゾートでは初めてのことだった。

 東さんとひろこさんはレズビアン(女性同性愛者)。東さんは金沢市出身で、同性愛や性同一障害など性的マイノリティー(少数者)のための交流団体「レインボー金沢」の代表も務める。

朝日新聞デジタル「女性同士、ドレス姿で結婚式 ディズニーシーで夢かなう」より。 2013/4/7 8:48)

海外の状況はどうかというと、ニュージーランドでは4月、同性婚を合法化する法律の改正案が賛成多数で可決され、フランスでも国民議会(下院)が同性婚と、同性カップルの養子縁組を認める法案を賛成多数で可決している。

世界ではすでにオランダやベルギー、スペイン、カナダなどが同性婚を認めている。先に引用した村木真紀氏の論考によれば現在、世界で14カ国が同性婚を認めているという。

「LGBT先進国」といわれるアメリカではどうか。州によって同性婚や同性カップルによる養子縁組を認め、西海岸を中心に、巨大なLGBT市場も存在する。ただ、婚姻に関する法律は州の管轄で、州ごとの判断にゆだねられてきた。そのアメリカで3月末、ワシントンの連邦最高裁判所が、米国の世論を二分してきた「同性婚を権利として認めるか否か」というテーマについて、本格的な検討を始めた。連邦レベルで同性婚の是非を検討するのはアメリカの歴史上初めてとあって、最高裁前では反対派・賛成派の双方のグループが大規模なデモを展開。ブルームバーグの報道によると、夏ごろに言い渡される判決では、全米で同性婚を認める動きを後押しする判決が下される可能性があるという。

最高裁(編集部注:米連邦最高裁判所)は国内世論が最も大きく分かれる問題の一つである同性婚をめぐる訴訟の2日目の審理を終えた。判決を左右する可能性のあるアンソニー・ケネディ判事は、同性愛者のカップルに対する権利や給付を制限する法律について、連邦政府による越権行為だとの認識を示唆した。

米国では政治家や国民の間で同性婚を支持する声がかつてないほど高まっている。現在は9つの州と首都ワシントンが同性婚を認めている。

ブルームバーグ 2013/03/28 11:19)

ただ、連邦最高裁がどんな判断を下そうとも、同性婚をめぐる議論はこれから長期間にわたってアメリカの世論を二分しそうだと、ハフィントンポスト U.S版の記事は見通している。