ニュース

首都高の空中権販売で改修費用を賄う方針で、銀座ルールはどうなる?

2013年05月08日 14時42分 JST | 更新 2013年09月22日 17時16分 JST
Flickr / Kabacchi

 

老朽化している首都高速道路の改修について、政府は首都高に蓋をして上の空中権を売り、改修費用を賄う方針を明らかにした。

空中権とは、規定よりも容積率に余裕がある土地の未利用容積率を、他の土地へ移転する権利のことで、東京駅の改修工事の際も、東京駅の駅舎を、低い高さにすることで空中権の販売が可能になった。共同通信の報道によると、今回の案では、約1キロの区間を対象に、空中権を販売するとしている。

首都高の大規模改修など老朽化対策には1兆円前後の資金が必要とみられており、都心環状線の東京・銀座付近で半地下の構造になっている約1キロの区間を対象に空中権の売却を検討している。

共同通信 2013/05/07 22:55)

ここで気になるのが、空中権は想定通りに売れるのか、という点である。東京駅の駅舎改修工事の例を、朝日新聞デジタルが報じている。

JR東日本が東京駅の駅舎を新しくするとき、容積率900%のうち700%分の空中権を売り、改修費約500億円の大半をまかなった手法だ。

朝日新聞デジタル 「首都高改修、「空中権」の売却構想 民間資金の活用案」より 2013/05/08 05:44)

しかし、東京駅とは違う別の問題が銀座にはある。東京都内の他の地域に比べ、銀座にはあまり高い建物がないことにお気づきだろうか。実は銀座付近の区域には「銀座デザインルール」というものが存在し、建物や看板などが銀座のイメージをそこなわないように定めている。このルールでは、銀座の建物は56メートルまで、という点も決まっているため、銀座には超高層ビルがほとんど存在しないのだ。

空中権の販売が決まったら、銀座のルールが変わり、銀座にも超高層ビルが立ち並ぶ可能性もある。今までの銀座を引き継ぐ新しい銀座と生まれ変わるような銀座ルールができるのか。銀座の街全体を巻き込んだ論争になりそうだ。