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食べログ また提訴、ユーザーからの訴えへの対応はGoogleとどう違うのかに今後注目

2013年05月08日 21時10分 JST | 更新 2013年05月20日 20時16分 JST
Flickr / kaidouminato

 

口コミの飲食店評価サイト「食べログ」に、事実と違う内容が投稿されたとして、札幌市で飲食店を経営する男性が、運営会社のカカクコムに店舗情報の削除と損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。

共同通信は、下記のように報じている。

訴状によると、男性は北海道北広島市に店舗を持ち、取引業者の勧めで昨年2月ごろ、食べログ20+ 件に情報を掲載。昨年8月と今年3月に「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」などと投稿され、直後に客が激減したとしている。

共同通信 2013/05/08 19:18)

一連のニュースに対するインターネットユーザーの反応は賛否両論で、「事実、おいしくなかったから書き込まれたのではないか。」という声もあれば、インターネットでの評価サービスに、疑問を呈する声も上がっている。

個人の感想を書いてる以上、書き込みが悪意ある書き込みなのか、そうでないのかを判断しにくいという声も上がる。

個人の感覚についてもばらつきがあることを指摘するユーザーもいる。

褒め言葉のレビューばかりが並んでいる店も信用出来ないとするネットユーザーもおり、掲示板サイトの2ちゃんねるでは、ユーザーが評価した情報の公開について、

「やっぱ、評価は1000人ぐらいがして初めて意味があるだろ

少ない時点では公開しちゃだめだわ

それと、ちゃんとそこで飲食した証拠にレシートもアップさせるべき」

(2ちゃんねるより 2013/05/08(水) 20:00)

など、評価者の母数を問う書き込みもある。

評価するのが誰かという点が重要との声もある。食べログでは現在、携帯電話番号認証が行われた後に、レビューの書き込みができるようなシステムになっているが、Facebookなどとの連携ログイン機能も必要との声も上がっていた。

一方、サイトへ店舗の情報を掲載しない権利は、店舗側にもあるのではないかという声もある。下記のツイートは過去のものだが、店側の権利として次のように述べている。

先日、Googleサジェストに関する判例では、グーグルに差し止め命令が出たこともあり、サイト運営側に対する「削除依頼があった時に情報を削除するのか。」という判断についても、今後注目が集まるだろう。なお、Googleは現在、削除を行なっていない。

今回の食べログと似たような例では、2011年1月に、佐賀の飲食店の訴えに対して、食べログを運営するカカクコム側が店の要望受け入れ情報削除を行ったという例もあった。

金銭の支払いもあったというが、額や詳しい内容は、両者とも公表していない。取材に対しカカクコムは「担当者が不在で詳しいことは話せない」とし、男性も「詳細は話せないが、店を守ることができた」と話した。

店の情報を削除し、男性が訴訟を取り下げることで合意した。

(佐賀新聞 2011年01月15日)

今回の件に関する食べログ側からの発表はまだないが、ユーザーのなかでも示談でフェードアウトするだろうという見方もある。

ユーザーの声、店舗の声をどうネットサービスに活用するのか。ソーシャルサービスのあり方が問われる。