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アバクロの服をホームレスに 動画が話題に

2013年05月17日 21時20分 JST | 更新 2013年05月19日 21時39分 JST

「太った人にはアバクロの服を着て欲しくない」

米カジュアル衣料大手のアバクロンビー&フィッチ(アバクロ)のマイク・ジェフリーズCEOの発言が波紋を呼んでいる。「我々は学校で人気者の子どもたちをターゲットにしている」といった過去のインタビューにも批判が集まり、抗議の意を示す動画も登場。アバクロの服をホームレスの人たちに配る様子を描き、話題になっている。

今月初旬、小売り業専門家のロビン・ルイス氏が「Business Insider」に語った内容によると、ジェフリーズ氏は「太った人たちに、自身のブランドの服は買って欲しくない。スリムで美しい人たちに着てもらいたい」と発言。そのため、アバクロではXL~XXLサイズの婦人服を製造していないと報じている。

ジェフリーズ氏は2006年の「Salon」のインタビューでも「我々はかっこよく、美しい人たちをターゲットにしている」と明言。さらに、「そのために、ルックスのいい店員を雇っている。それ以外の人たちに売り込もうとは思わない」と答えている。

一連のジェフリーズ氏のコメントに対し、インターネット上で次々と批判の声が上がった。

ロサンゼルス在住のライター、グレッグ・カーバー氏もその一人。地元のリサイクルショップでアバクロの服を購入し、ホームレスの人たちに手渡す様子を動画で撮影。YouTubeに投稿した。動画はソーシャルメディアを中心にすぐに話題となり、13日の投稿後、570万回以上再生されている。カーバー氏は「家のクローゼットにある『間違って買ってしまった』アバクロの服をホームレスの人たちの施設へ贈ろう」と呼びかけている。

こうした批判を受け、ジェフリーズ氏は16日(現地時間)、同社のフェイスブックでコメントを掲載。06年のインタビューについて「7年も前の発言が不本意な形で引用され、多くの人たちに不快な思いをさせてしまったことは誠に残念」と述べた。同ブランドでは、顧客層を絞ったマーケティングをしつつも、「多様性や一体性を重視し、その価値観を共有できる人を(スタッフとして)採用している」と釈明。「人種や性別、体形などに対する差別やいじめ、誹謗中傷、反社会的な活動には、断固として反対だ」としている。

TIMEによると、アパレル業界で購入されている製品は67%が大きいサイズ。H&Mやアメリカン・イーグルなどもXLサイズ以上の大きいサイズを展開している。米疾病管理予防センター(CDC)の統計によると、米国では成人の約3分の1以上(35.7%)が肥満という。

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