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宅間守元死刑囚の精神鑑定本、23日に発売 付属池田小事件から12年

2013年05月19日 22時59分 JST | 更新 2013年05月19日 23時02分 JST
Getty Images
IKEDA, JAPAN: Mamoru Takuma (R), who allegedly stabbed eight children to death in an elementary to school in Ikeda, Osaka Prefecture, on 08 June, leaves Ikeda police station for the Osaka district court 10 June 2001. Takuma, an outpatient at a mental hospital from 1999 to May 2001, is accused of using a 15-centimetre knife to stab 23 people, killing 8 children and injuring 15 people, including two teachers. AFP PHOTO/JIJI PRESS (Photo credit should read AFP/Getty Images)

 12年前、大阪教育大付属池田小学校に侵入し、児童8人を殺害した宅間守元死刑囚(2004年9月死刑執行)の精神鑑定書の内容が公開される。5月23日、亜季書房から「宅間守 精神鑑定書 精神医療と刑事司法のはざまで」というタイトルで本が発売される予定。元死刑囚の鑑定書が一般向けに出版されるのは極めて異例で、波紋を呼びそうだ。

 著者は宅間元死刑囚の精神鑑定を務めた精神科医の岡江晃氏。京都大学医学部卒業後、1972年から京都府立洛南病院に勤務、重大犯罪を犯した精神障害者や覚醒剤精神病者の治療にあたってきた。2002年から宅間守と17回面接し、「犯行時に何ら意識障害はなく、精神病性の症状はなかった」とする大阪地方裁判所へ精神鑑定書を提出した。今回出版される本はこの鑑定書の内容をほぼそのまま収載しているという。

 朝日新聞によると、

宅間元死刑囚の生い立ちから犯行に至る経緯をたどり、「自分の命は1万人の命より重たい。(死刑は)割に合わない。(亡くなったのが)8人程度でね」などとする宅間元死刑囚の言葉を記している。

また、

岡江医師は朝日新聞の取材に対し、「精神科医としての守秘義務は認識しているが、それを超える意義があると思っている」と話した。
(いずれも朝日新聞デジタル 「宅間元死刑囚の鑑定書出版へ 『守秘義務超える意義』」 2013年05月18日 18時55分)

■大阪教育大付属池田小児童殺傷事件とは

大阪教育大学教育学部附属池田小学校に出刃包丁を持った男1名(宅間 守被告人)が、平成13年6月8日(金)の2時間目の授業が終わりに近づいた午前10時過ぎころ、自動車専用門から校内に侵入し、校舎1階にある第2学年と第1学年の教室等において、児童や教員23名を殺傷した。 平成13年9月14日大阪地方検察庁は、被告人を殺人、殺人未遂、建造物侵入及び銃刀法違反で、大阪地方裁判所に起訴した。

【犠牲者】8名(1年男子児童1名 2年女子児童7名) 【負傷者】15名、児童13名(男子5名、女子8名)および教員2名

(大阪教育大学ホームページ「付属池田小学校事件の概要」より)

■学内で事件にあった児童たちを支援

 付属池田小学校では事件を受け、学校災害における兄弟姉妹の死亡など、つらい喪失体験を持つ児童を受け入れる「学校災害特別研究児童」の制度を作った。大学と連携し、児童の発達過程と支援のあり方に関する教育実践研究を実施している。

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