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橋下徹氏の従軍慰安婦を巡る発言「論点は一貫している」と評価する声も

2013年05月27日 23時33分 JST | 更新 2013年06月25日 15時56分 JST
EPA時事

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が27日、日本外国特派員協会で行った記者会見に対して国内外から様々な反応が寄せられている。橋下氏は在日米軍に風俗産業の活用を提案した件については撤回して謝罪。慰安婦問題に関しては「真意と正反対の報道が世界中を駆け巡ったことは極めて遺憾」とした上で、「慰安婦を正当化しようとは思っていない」と釈明している。

まず国内の声だが、朝日新聞デジタルの記事では、識者の声を以下のように伝えている。

「政治家が何十年も前にあった歴史事実を正確に説明するのは困難だ。うろ覚えなのに自分の言葉で説明しようとするから失言につながる。今回は持ち前の放言型を封印し、細部は歴史学者に任せるという姿勢を貫いた」
(現代史家の秦郁彦氏)



「橋下氏は、女性を性的な対象として使った点で日本も他国も同じと主張するが、日本の慰安婦の場合、軍と政府の関与が大きい。占領下の日本でも、米軍が自ら女性をあっせんする組織をつくってはいない。欧米のメディアは到底納得しないだろう」
(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)



朝日新聞デジタル 2013/05/28 03:04「橋下氏の「釈明会見」、識者の見方は」より抜粋)

一方、世界のニュースメディアも今回の会見を大きく伝えた。

米国のニューヨークタイムズの記事では、橋下氏の会見は外国人記者を対象にしていたが、彼のコメントは国際的世論へ訴えかけるというよりも、夏の参院選を意識した国内有権者への弁明だったと報じた。従軍慰安婦の問題に関しては自身の見解を展開したと伝えた。この記事は「火を紙で包むことはできない」という中国のことわざを引用し「彼は火を油紙で包むようなものだ」と橋下氏を批判した民主党の海江田万里代表のコメントを紹介し結んでいる。

英国のガーディアンの記事では、米軍の風俗業活用については謝罪したが、従軍慰安婦に関する発言については固持。強制連行への日本の関与は否定したと伝えた。

さらに、ハフィントンポスト日本版が27日に掲載した「橋下氏は日本外国特派員協会での記者会見で何を言いたかったのか」の記事に対してコメント欄が盛り上がっている。どのようなやり取りがなされているか、一部抜粋して紹介しよう。

今日の橋下氏の日本外国特派員協会での記者会見は概ね満足できる内容だった。さすが危機をテコに支持を高めてきた橋下さんだと思う。今後は日本維新の会を応援するよ。

ForestMountain5月28日00時31分

以上のように橋下氏の会見での受け答えを評価した声もあった一方で、「メディア報道は誤解してない」として橋下氏の「メディアが自分の意見を誤って報道した」という主張に異論を唱える人もいた。

メディア報道は彼の考えを誤解して伝えてはいないだろう。そもそも13日に彼は「精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」と言ったわけで、「猛者」が「軍人」だけでなく「男性企業戦士」や「男性政治家」となり得る可能性をはらんでいることに無自覚なのだろうか。この発言から、女性を男性に奉仕する機械として利用することもあり得るという意志を読み取っても、誤読とはいえないだろう。

katsudon5月28日02時28分

橋下氏の論点が、今回の会見と5月13日に記者団に答えたときで変わっているかどうも、人によって受け止め方が異なった。

■論点が変わっているという意見

橋下氏の論点はコロコロ変わって、遂に行き着いた先が「戦場と性」のようですね。これが重要であって取り組まなければないないというのは同意できますが、まずは自国の犯した過去の過ちを直視し清算するのが先でしょう。従軍慰安婦の問題は世界の常識となっているのに、日本の教科書には載っていないし、インテリかネット右翼といった新右翼以外は、日本国民(少なくとも若い世代)のほとんどは知りません。(以下略)

heiwaga iine5月27日20時25分

■論点は一貫しているという意見

橋下氏の主張を追っていれば分かりますが論点は一貫しています。表現を修正しているだけです。そもそも、従軍慰安婦の問題について朝日新聞をはじめとする偏向メディアの誤報により、あたかも、日本のみの特殊な問題のように思われていることが問題で、論点を強制連行の有無に絞り、その点について世界共通認識を取るべきと言っているのです。全く当たり前の話です。

Ryon OnsenLove 5月27日23時04分

さらに橋下会見を端緒にして、従軍慰安婦の事実認定をめぐってもコメント欄で議論になっていた。

ものすごく根源的な質問なんですが、従軍慰安婦というのは「自称私がそうでした」という人の言葉がすべてな訳ですよね。なのになぜ、「その人の言うことを無条件に信じる」と言うことが、従軍慰安婦の条件になっているのでしょう

muto5月27日21時52分

「無条件に信じる」かどうかは置いておいて、証言のみでそれを証拠として事実認定することは可能です。例え公文書といった物的証拠が見当たらなかったとしても。従軍慰安婦の場合、いたるところのたくさんの元慰安婦たちの証言が一致しており信ぴょう性は十分であると結論づけることが可能なのです。

heiwaga iine(5月27日22時53分)

(略)逆に同じ理屈で言うと、元日本軍隊は強制連行はなかったと証言しているので、それも証拠になるということですかね。当事者の証言だけでは証拠にはなり得ないですよね。元慰安婦の証言の矛盾点もまた、多数指摘されているわけですし。

Ryon OnsenLove5月27日23時57分

(※皆さんは今回の橋下徹氏の記者会見と、それに対する反応をめぐってどのように思われましたか?コメント欄にご意見をお寄せください)

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