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誤報?誤報でない? 橋下氏慰安婦発言めぐり

2013年05月28日 23時54分 JST | 更新 2013年06月25日 15時58分 JST

第二次世界大戦中の戦場での従軍慰安婦制度を容認していると「誤報」された――。いや、「誤報」ではない――。

日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は28日、旧日本軍の従軍慰安婦をめぐる自身の発言が正しく報道されなかったとメディアを批判していることについて、「『誤報』ではない」と主張するメディアとの認識の違いを改めて示した。朝日新聞デジタルによると、橋下氏は大阪市役所で記者団の質問に対して「(報道機関との)認識の違いだから仕方ない」「僕は誤報だと感じている、っていうのも僕の認識として認めてもらいたい」などと答えた。

橋下氏が「誤報」と主張する記事の一つは朝日新聞の14日付け朝刊(大阪本社最終版)「『慰安婦は必要』波紋 橋下氏発言」。橋下氏の発言(要旨)とともに、市民団体などの批判の声や専門家らの見解などが紹介されている。

朝日新聞デジタルによると、橋下氏の主張は次の通りだ。

(編集部注:橋下氏は)「14日の見出しは『慰安婦制度必要』で出していた」「『僕が』なのか『当時』なのかを省いて『必要』とやれば、それは誤報だと僕は思います」と述べ、見出しが「誤報」と主張した。
(朝日新聞デジタル 2013/5/29 0:03)

一方、橋下氏の主張に対し、朝日新聞は「『誤報』の指摘あたらない」と反論している。

朝日新聞デジタルでは、13日午前の囲み取材での発言を受け、朝日新聞13日付夕刊(大阪本社最終版)で「橋下氏『慰安婦必要だった』」との見出しで、「当時の歴史を調べたら、日本国軍だけでなく、いろんな軍で(慰安婦を)活用していた」などの発言も紹介し報じた――と経緯を説明。次のように主張している。

(編集部注:橋下氏が見出しを「誤報」と指摘した14日付朝刊の記事は)前日夕刊の報道を踏まえ、橋下氏の発言に市民団体やNGO関係者の反発が広がっていることや識者の見解などで構成されている。同時に、13日午前の橋下氏の発言の全体の文脈がわかるよう、約630字にわたって発言要旨を掲載した。

橋下氏が「誤報」とした記事の見出しは、13日の発言が影響を広げている状況を客観的に表現したものだ。「誤報」の指摘はあたらない。(大阪本社社会部長 井手雅春)
朝日新聞デジタル 2013/5/29 0:03)

橋下氏の主張する「誤報」については、東京新聞も「橋下氏『慰安婦容認発言』を検証 『誤報』ではない」との記事で「メディア側の誤報は本当なのか。識者とともに検証した」としている。

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