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富士山「弾丸登山」自粛を

2013年06月06日 17時51分 JST | 更新 2013年06月06日 17時51分 JST

富士山にいつか登ってみたい。いつか、富士山で日の出を拝みたい――。そう思っている人も多いのではないか。

世界文化遺産登録が確実となった富士山で、山小屋に宿泊せず徹夜で登って下りる「弾丸登山」が問題になっている。対策に苦慮している山梨・静岡両県は5日、井手憲文観光庁長官に「弾丸登山」の自粛を呼びかける要望書を提出した。時事通信によると、世界文化遺産への登録を控えて、登山者数の増加が見込まれるため、事故を防止する狙いがあるという。

産経ニュースの記事によると、山梨県の横内正明知事と静岡県の大須賀淑郎副知事は、登山者の安全確保に向け、旅行業者などの関係団体を通じて弾丸登山自粛を周知徹底するよう両県知事の連名で求めた。

弾丸登山とは、夜間に車やバスで5合目に到着してから、一気に山頂を目指し、山頂で日の出を拝んでからすぐに下山する日程の登山形態のこと。都心などからでも日帰りで登山できるため、このスタイルを取る登山者は少なくない。山梨県のホームページによると、登山者全体の約30%が「弾丸登山」であるとの推計もある。

だが、「弾丸登山」は高度順応をする時間がないため高山病を引き起こしやすくなるほか、睡眠不足や体力低下でけがをする危険が増えるという。また、登山道の混雑を招く恐れもある。(参照:「富士山初心者一人登山のコツ」)

山梨県ホームページでは「山頂を目指す場合は、できるだけ途中の山小屋で1泊を。前日の夕刻に山小屋に到着してグッスリと休めば疲労も回復し、山頂付近の登山道の混雑も避けることができる」と呼びかけている。

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