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ウェブとリアルをどう連動させる?【cakes加藤×ハフポスト松浦】

2013年06月11日 21時58分 JST | 更新 2013年06月11日 21時58分 JST
Chika Igaya

「cakes」CEO加藤貞顕さんと松浦茂樹ハフィントン・ポスト日本版編集長が徹底対談

 出版社でベストセラーを手がけた後、自らデジタルコンテンツ・プラットフォーム「cakes」を立ち上げた加藤貞顕さんとハフィントン・ポスト日本版の松浦茂樹編集長が、ハフポスト日本版オープン目前の4月30日に緊急対談。思想家の東浩紀さんがプロデュースする知的空間「ゲンロンカフェ」(東京・五反田)を舞台に、これからのメディアに求められる「編集力」とは何かを徹底的に話し合いました。その論点をまとめてご紹介します。対談を終えて、会場からの質問「リアルの場とウェブをどうつなげていきますか?」に2人が答えます。

加藤:cakesは週150円で購読できるんですけど、クリエイターは売り上げの60%を読者さんに見られた数に応じて、たとえば全体の10%のシェアをとったら、売り上げの60%の10%がもらえるんですね。購読者数は内緒なんですけど、まだ1万人いってない。ただ、1万人いくと1位の書き手の人は週1回書くだけで30万円くらいもらえるんですよね。文芸誌の原稿料としてもおかしくないです。ウェブはその効率のよさなんで、そういうことができるようになるのから非常におもしろい場所かなと思って。

松浦:で、ウェブのいいところは下がることはほぼないじゃないですか。そこは課金系のビジネスで一番いいところで、何がどうなってもそれで下がるならよっぽどサイトとお客さんの間でアンマッチが起きている証拠だと思うので。

加藤:今日は、客席にメディア系の方がいっぱいいらっしゃるんじゃないかと思うんで、「皆さんもこっちに行きませんか」って話しで最後を終えたわけなんですけど、そろそろ質疑応答に。

松浦:どなたかいませんか?

男性:僕からの質問なんですけど、こういうイベントとかに参加する時にクラウドスコアが高い人は無料とか、逆に来て記事書いてくれるんだったらお金払いますとかやると、もっと広まると思うんですけど、なぜかそういったイベントってなかなかなくて。リアルな場ってすごくプレミアな価値観があってお金もとりやすいところだと思うんですけど、そことウェブを今後どうつなげていくかについてお考えがあれば伺いたいです。

松浦:僕はリアルな場ってすごい大事だと思っていて、僕あんまり読者って口から出てこなくて全部お客様っていってしまうんですけど、目の前にハフィントンポストってどういうお客様がいるのって実感するのが非常に重要だと思うんですよ。そういう意味でドワンゴさんのニコニコ超会議はすごい。でっかいメディアとしてニコニコ動画のコミュニティの顔が全部見られるっていうのはほんとにうらやましくてしかたなくて。

加藤:ハフィントンはアメリカ版はリアルと絡めたイベントとかやってるんですか?

松浦:ちょっと事例が出てこないんですけど、やらなければいけないかなと。少なくとも僕は日本版においてはこういうイベントはとにかくどんどん出られるものは出て、お客様の顔を見てこういう話をしてハフィントンポストのファンになっていただきたいと思います。

加藤:僕は音楽がすごい参考になるなと思ってずっと見てるんですよ。音楽って結局コンテンツの売り上げがずっと落ちていったかわりに盛り返してるのが、やっぱりライブなんですよね。あとは物販。だからどっちもリアルなんですよね。人のリアルと物のリアル。特にAKB48とかPerfumeとか、ライブとかいくと物販すごいんですよ。キーホルダーとかトートバッグとか、TシャツにいたってはPerfumeがステージの端から端まで客いじりをして、これはいついつのTシャツですよねってやるから、皆その時のためにまた買うんですよね。それを見ていて何ができるかと思っていると、やっぱりこういうイベントはライブにあたるのかなと思いますし、これはあんまり大きな声では言いにくいんですけど、情報商材系の人たちが一番うまくやってますよね。

松浦:あれはよくできてますよね。

加藤:ああいうことをもっと既存の出版社とかメディア会社がやってかなきゃいけないんだと思うんですよね。既存の会社ってもともと儲かってて勝ち組だからやらなかったわけですよ。講演会とかめんどくさいから、書店へのサービスとかそのくらいのもんだと思ってて、講演会の中身をテープでおこしたりDVDにしたりして売ることはできるんだけど、それも既存の書店ルート使いにくかったりスタッフいなかったりとかでやってこなかったんですよね。そこはやってく必要があるのかなと思いますね。

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