Web業界でサバイブするために必要なもの【サイラボ川原崎xハフポスト松浦】

2013年06月21日 01時13分 JST | 更新 2014年03月31日 14時13分 JST
Kaori Matsumoto

5月18日、ザ・ハフィントン・ポストの日本版ローンチを記念して「Webメディア業界のキャリアデザインって?」というテーマでトークイベントが行われた。

登壇者はザ・ハフィントン・ポスト日本版編集長の松浦茂樹とサイラボ編集長の川原崎晋裕さんの2人。Webメディアでの編集/プロデュース経験の豊富な2人が、「3年後になくなっていそうな職種orスキルは?」「息の長そうな職種orスキルは?」など6つの質問を軸に、Webメディア論を語り合った。本稿では全6回に分けてその模様をお届けする。

最後のテーマはこれまでのトークテーマ全体に通じる「サバイブするために必要なもの」。

イベントの総まとめとして、2人の思う「今後Web業界で生きていくために必要なスキル・考え方」が語られた。

■Q6:サバイブするために必要なもの

川原崎さんは、「自分の作業パートだけじゃなく、最終的な成果物=コンテンツが世の中でなぜ必要とされているのかを意識して働くこと」、そしてそのために「ハイブリッドであること」を挙げた。

「営業経験しかないままサイゾーに入って『お前サイト作れ』と言われた時に、デザインからコーディングまで必死に勉強したんです。僕はスペシャリストじゃないから全部50点ずつくらいしかできないけど、それでもある程度の説得力を持って編集者やコーダーに指示が出せるようになったし、結果として、イケてない成果物が上がってきたときは全部自分の責任だと考えられるようになりました。まずは隣の人が何をやっているのかを知り、続いて成果物の全体像を知り、そしてその先にいるコンシューマーの気持ちを知ること。世の中の需要を察知し、それを形にする能力は、時代がどう変わっても必要とされ続けると思います」(川原崎)

総合的な技術とノウハウを学び、面白いコンテンツを作るということを日頃から考えることが大切だと川原崎さんは語る。SEOのような他の人が作ったコンテンツをサポートする仕事も価値を生み出してはいるが、その能力は腐りやすく長続きしない可能性がある。松浦氏はこれからの時代に必要なものを「センス」と表現した。

「最終的にサバイバルで必要になるのは、コンテンツを生み出す過程で発揮できるセンスを身につけること。そういう部分は放っておいても必ずにじみ出てくるし、今後はたとえばTwitterのフォロワー数のような形で可視化できるようになるかもしれない」(松浦)

実力があれば絶対に上に行ける、と松浦は言う。また、「もし上司に見る目がなくて上に行けない場合は、転職するのが一番」と数々の職業を経験してきた松浦らしい意見も。川原崎さんも「センスを磨くためには、代理店などではなくコンテンツを作っている側の会社で働くなど、環境も重要」だと語った。

技術の発展により次々とスキルが自動化されていくWeb業界。数値だけでは測れないコンテンツの「面白さ」という部分にいかに意識を向けられるかが、今後のWeb業界を生きていく上での鍵となりそうだ。

(文:大井正太郎)

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