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アームストロング氏、ツール・ド・フランスについて「薬物なしで勝てない」と告白

2013年06月28日 22時42分 JST | 更新 2014年07月07日 23時48分 JST
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US Lance Armstrong speeds in a descent during the 199,5 km and 16th stage of the 2010 Tour de France cycling race run between Bagneres-de-Luchon and Pau, Southwestern France, on July 20, 2010. AFP PHOTO / JOEL SAGET (Photo credit should read JOEL SAGET/AFP/Getty Images)


過去のドーピング(薬物使用)を認めた元自転車ロードレーサーのランス・アームストロング氏が、自転車ロードレース最高峰のツール・ド・フランスについて「ドーピングなしで勝つのは不可能」などと語った。28日発行のフランス紙ルモンド掲載のインタビューに答えた。

時事通信によると、アームストロング氏はツール・ド・フランスについて「持久力が必要なレースで、薬物なしで勝つことはできない」と指摘。自身が過去に使用していたと認めた禁止薬物のエリスロポエチン(EPO)について「(陸上の)100メートルの選手には無用だが、1万メートルの選手なら決定的効果がある」などと語った。

アームストロング氏の発言は、自身のみならず他の選手も薬物を使用していることを示唆しているようにもみえる。22日には、1997年にツール・ド・フランスを制したヤン・ウルリッヒ氏(ドイツ)が、過去のドーピングを初めて認めている。ウルリッヒ氏も昨年2月にスポーツ仲裁裁判所からドーピング認定され、05年5月以降の全記録が無効とされている。

選手の反発は強く、ツール・ド・フランスの11年大会を制したカデル・エバンス(オーストラリア)は「私の考えは正反対。私自身が(薬物なしで勝てることを)証明している」と反論している

アームストロング氏は1971年生まれ。16歳で水泳・自転車ロードレース・長距離走の3種競技を行うトライアスロンのプロ選手としてデビュー。その後、自転車に専念し92年プロに転向したが、96年精巣腫瘍が発見され、脳と肺にも転移が見られたことから闘病のため競技生活を中断した。98年に復帰し、ツール・ド・フランス99年~2005年大会で前人未踏の7連覇を達成した。しかし2012年8月、全米反ドーピング機関(USADA)はアームストロング氏にドーピング違反があったことを認定し、全タイトル剥奪の上で1998年8月1日以降の記録がすべて抹消され、永久追放となった。(コトバンク「知恵蔵mini」より要約)

アームストロング氏は水泳競技での復帰を目指し、中高年によるアメリカのマスターズ競泳大会に出場しようとしたが、国際水泳連盟から待ったがかかり、競技復帰はならなかった

ツール・ド・フランスは今年記念すべき100回大会を迎え、きょう29日より開幕するが、ドーピング騒動の余波はまだまだ収まりそうにない。

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