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出席者が男性だけの「女性会議」:サウジアラビア

2013年07月02日 00時26分 JST | 更新 2013年07月02日 00時26分 JST
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サウジアラビアで開催された、ある会議の写真が話題を呼んでいる。「社会における女性」がテーマのこの会議。しかし、女性の姿がまったく見えないのだ。

写真を見ると、白いトーブと、頭にかぶるシュマーグという民族衣装に身を包んだ男性たちが会場を埋め尽しているのがわかる。フランネルシャツを着た男性の西洋人が1人だけいるが、それ以外の同じような白い身なりの人々はみな、アラブ系の男性のようだ。

写真の出所は「Beladalorb.com」。説明によれば、2012年にサウジアラビアの新聞「Okaz」紙に掲載されたもので、会議はカスィーム大学で開催され、15カ国の代表が出席したという。

女性に関する会議の出席者が男性のみとは、馬鹿げているし、偽善としか言いようがない。とはいえ、サウジアラビアの女性は車の運転さえ許されていないことを考えれば、この写真の背景も理解しやすいかもしれない。

サウジアラビア王国は、コーランに基づくイスラム法シャリーアによって統治されており、勧善懲悪委員会と呼ばれる宗教警察がある。女性は自動車の運転を禁止されているが、自転車やオートバイについては許可されたことが、ごく最近報道された。ただし、全身を覆うアバヤの着用と男性親族の付き添いが条件だ[さらにリンク先によれば、場所も公園や娯楽施設に限定]

女性の海外旅行も、男性の同伴なしでは違法となる。出国の時は、空港または国境で、男性保護者に「イエローシート」と呼ばれる同意書にサインをしてもらわなければならない。

2012年11月には、当局が女性を電子的に追跡していることが発覚した。女性が出国すると、夫や男性保護者に電子メールが送られるシステムになっている。

女性の参政権が認められたのは2011年になってからだ。報道によると、2015年の自治評議会(地方議会)選挙からは、女性も投票や立候補が可能になる。

[Sara C Nelson (English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]