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1年後に物価「上がる」が80.2%に上昇=6月日銀生活意識に関するアンケート調査【争点:アベノミクス】

2013年07月05日 18時08分 JST | 更新 2013年09月03日 18時12分 JST
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日銀が5日発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」(第54回)によると、1年後の物価について「上がる」との回答が80.2%と前回3月調査の74.2%から上昇した。これは原油価格が高騰していた2008年9月調査(81.2%)以来で、家計の先行き物価上昇予想が拡大している。

1年後の上昇率見通しは平均でプラス5.1%となり、08年12月調査(5.7%)以来の高水準となった。

同調査は満20歳以上の個人4000人を対象に5月10日─6月5日に実施され、2273人が回答。1年後の物価を現在と比べた質問には「かなり上がる」との回答が17.3%となり、08年9月調査(25.2%)以来の水準に上昇。「少し上がる」を加えた「上がる」との見通しも80.2%と2008年の原油価格高騰時に匹敵する高さとなっている。消費税率引き上げの影響を除いた1年後の物価上昇率は平均でプラス5.1%となり、前回の同4.0%から上昇。中央値は同3.0%と前回調査と同水準だった。

現在の物価に対する調査でも「上がった」との回答が50.5%となり、前回の46.6%から上昇。「かなり下がった」との回答は0.2%と調査開始以来の最低水準に並んだ。1年前と比べた現在の物価上昇率は平均がプラス3.1%となり、前回の同2.6%から上昇。中央値も同1.0%と前回の同0.2%から上がった。

景況感も大きく改善。現在の景気が1年前より「良くなった」と答えた人の割合から、「悪くなった」と答えた人の割合を差し引いた景況感指数(DI)はマイナス4.8%となり、前回調査に比べて17.8ポイント改善。06年6月調査以来の高水準となった。1年後についてもプラス7.5%と過去最高を更新した。

日銀は2年程度で2%の物価安定目標を達成するため、今年4月に大規模にマネタリーベースを供給する異次元緩和を導入した。実現には家計や企業などの期待に働きかけることも重要と位置づけており、同アンケートなどによる家計の物価見通しの変化が注目されている。

(伊藤純夫)

*内容を追加して再送します。

[東京 5日 ロイター]