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「渋谷駅で銃発砲」のデマ情報が拡散 実際には拳銃型ライター

2013年07月08日 20時05分 JST | 更新 2013年07月08日 20時32分 JST
wikimedia

7月8日、東急田園都市線の渋谷駅で「銃を発砲して暴れた男が完全防備の警官隊に捕まる事件発生」との情報がネット上で拡散し、多くの人を恐怖に陥れたが、実際にはモデルガンを見せつけていた人物が警察に連行されただけで、銃の発砲事件はなかったことが明らかになった。ネット上では真偽の裏が取れない中でデマ情報の拡散することが多いが、今回もその一つといえそうだ。

8日の16時半ごろに、Twitter上では渋谷駅で警察官が集まり、誰かが連行される模様が話題になっていた。

この後「男が銃を持っていた」「男が銃を乱射した」などの情報が広まった。

NAVERまとめでは18時ごろまでに、【画像】渋谷駅で銃を発砲して暴れた男が完全防備の警官隊に捕まる事件発生!犯人は「笑っていた」との情報という速報がまとめられ、約1時間半で1万2000件ものアクセスが殺到した。

しかし、ハフィントンポスト編集部が警視庁広報課に取材したところ「渋谷駅で銃乱射や発砲事件に類する事件が起きたことは、把握していない」と完全否定。次に取材した東急東横線渋谷駅の職員も、以下のように説明した。

「銃を乱射したり発砲した事件は起きていません。モデルガンのような物を見せつけていたお客様がいたので一時、構内を封鎖して警察官が連行するということはありました。逮捕したかどうかなど詳しい情報は入っていません」

さらに、その後のNHKの報道によると、男が持っていた「モデルガンのような物」の正体は銃の形をしたライターだったということだ。

警察官が駆けつけたところ、停車中の電車にいた男が大声を出すなどしたため、男を落ち着かせて保護し、警察署で事情を聞いたうえで帰宅させたということです。警視庁によりますと、男が持っていたのは拳銃の形をしたライターで、けがをした人はいないということです。
(NHK NEWS WEB「渋谷駅で男が騒ぎ乗客が避難」 2013年7月8日 20時51分)

ツイッターでの目撃証言がネット上で伝言ゲームのように伝わっていたことで、尾ひれ葉ひれがついて拡散してしまったのが実態だった模様だ。ネット時代には情報の真偽を見極めるリテラシーが試されていることを如実に示す事件だった。

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