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卵子提供受け出産 7割で母子に重い影響「極めてリスクが高い」と注意呼びかけ

2013年07月15日 19時51分 JST | 更新 2013年07月15日 19時55分 JST
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Young pregnant woman holding her belly.


卵子提供を受けた出産の7割で、妊娠高血圧症候群など母子への重い健康影響があったことが厚生労働省研究班の調べでわかった。この4年間に行われた卵子提供に関するアンケートによるもので、高齢妊娠や受精卵を排除する免疫反応の影響が考えられるといい、「極めてリスクが高い」と注意を呼びかけている。朝日新聞デジタルが伝えた。

高齢出産を扱うことが多い大学病院など302施設に、2009年以降の卵子提供による妊娠・出産についてアンケートしたところ、卵子提供による出産は4年間で117件あり、流産は5件だった。このうち93件は海外で提供を受けていた。母親の年齢は28~58歳で平均45歳。朝日新聞デジタルは以下のように伝えている。

出産までの経過が分かった100件のうち、重い健康影響を伴うものは68件(68%)にのぼった。具体的な影響を複数回答で聞くと、脳出血などの危険が高まる妊娠高血圧症候群が27件、切迫早産22件、出産後も胎盤がはがれない癒着胎盤が9件、大量出血の危険がある前置胎盤が8件だった。生まれた子どもの体重が2500グラム未満の低出生体重児も44件あった。

朝日新聞デジタル 2013/07/15/18:46)

欧米では卵子提供に関する法が整備されている国が多いが、日本では法規制がない。2003年に厚生労働省の審議会が、法整備した上で匿名の第三者からの提供に限り、容認するという報告書を出した。精子提供はすでに実施されている。日本でも、すでに卵子提供を実施している病院がある。しかし日本産科婦人科学会は、法律上の夫婦以外の卵子を使っての体外受精を認めていない。(コトバンク「卵子提供」より)

しかし、卵子提供による出産の割合が2012年に3年前の約3倍に急増し、平均年齢は45.2歳と高齢出産である実態も明らかになっている

日本では、産む時期を逃してしまった女性が、不妊治療の果てに、最後の手段としてさらにリスクの高い卵子提供を受けるケースが多い。今回の調査にあたった竹下俊行日本医科大教授は「出産に伴う出血も一般のお産より多い傾向がある。極めてリスクが高く、注意が必要だ」と話している

※卵子提供と高齢出産のニーズとリスクについて、読者の皆様のご意見をコメント欄にお寄せください。

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