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1カ月に54人が銃で殺されるシカゴ

2013年07月16日 23時26分 JST
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CHICAGO, IL - JULY 15: Activists rally in Chicago's South Side for Trayvon Martin in addition to ending gun violence in their own city July 15, 2013 in Chicago, Illinois. On Saturday, a jury in Sanford, Florida found Zimmerman not-guilty in the murder of 17-year-old Trayvon Martin. Since the verdict was announced thousands across the nation have protested the outcome of the case. (Photo by Jonathan Gibby/Getty Images)

17歳のトレイボン・マーティンくんを射殺したジョージ・ジマーマン被告が無罪となった米国時間7月13日の評決は、全米の注目を集めた(日本語版記事)。だが、この裁判が行われていた期間にも、米国では銃による同じような悲惨な殺人事件が連発し、その多くは大きな報道も行われないままだった。

この裁判の期間中(6月10日~7月13日)、シカゴ市だけで50人以上の人が銃によって一生を終えた。その多くが、マーティンくんと同じ黒人の若者だ。

また、裁判が終わってから数日のうちに、シカゴ市ではさらに3人が銃によって殺されている。そのうちの1人は16歳のジョセフ・ブルワー・ジュニアくんで、14日の午後、幼い娘がいる家に向かって歩いている途中で凶弾に倒れた。ブルワーくんはビデオゲームとバスケットボールが大好きで、「家族思いの」少年だったと、近所の人や友人は「Chicago Tribune」の取材に対して語っている。

以下は、シカゴにおけるこの期間の銃による殺人事件をまとめたインフォグラフィックだ。

[インフォグラフィック日本語訳]

ジマーマン被告の裁判が行われていた間(6月10日~7月13日)、シカゴ市では銃による殺人事件で54人が殺された。そのうち、4名を除く全員が男性だ*。(図は比率を表したイメージ。男性が水色、女性が緑色)

殺人事件の31%は、犠牲者が19歳以下の若者だった。そのうち76%が黒人で、さらにその85%が男性だった(水色が黒人男性、緑色が黒人女性、赤色が非黒人の男性)。

2012年と比べると、6月末までにシカゴ市で起こった殺人事件の総数は29%減少し、銃撃事件も25%減っている**。上半期の殺人事件数としては、1965年以降で最も少ない。だが、裁判の期間中に発生した銃による殺人事件の数は、ここ数年と比べてやや増えている。

25億ドル

シカゴ市が銃による暴力に対して毎年支払っているコスト***。

1050万ドル

シカゴ市警察の超過勤務手当は、5月末時点で年間予算をすでにこの額だけ上回っている****。

4件に1件

シカゴ市の2012年における殺人事件の検挙(逮捕)率。言い換えれば、「例外的に」検挙された事件の数*****。

[シカゴ市の人口は270万人(2011年)。人種的な構成は、白人45.0%、アフリカン・アメリカン32.9%、アジア系5.5%、その他が約16%(そのうち約3割はヒスパニックまたはラテン系)。以下のギャラリーでは、シカゴで頻発する銃による殺人事件の現状を紹介している]

[Joseph Erbentraut(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ)

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