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新幹線の名前はどうやって決まる? 2015年開業の「北陸新幹線」を巡って長野と石川・富山が論争

2013年07月16日 18時19分 JST | 更新 2014年06月06日 22時08分 JST
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An East Japan Railway Co. Shinkansen bullet train approaches Tokyo Station in Tokyo, Japan, on Friday, July 27, 2012. Japan International Consultants for Transportation Co. is working on feasibility studies for high-speed trains in India, Indonesia and Vietnam as it tries to help Japanese rail companies boost sales overseas. Photographer: Junko Kimura/Bloomberg via Getty Images

新路線の名前は「北陸新幹線」か「長野新幹線」か?新幹線の名称はどうやって決まる?

2015年春に長野から金沢までの開業を予定している「北陸新幹線」の名前をめぐり、長野県と北陸地方の石川・富山両県の間で論争が繰り広げられている。

北陸新幹線は1997年に長野まで先行開業していて、現在は「長野新幹線」という通称で運行している。長野県の阿部守一知事は、2013年2月20日の記者会見で「長野という呼び名は定着している」として、金沢まで開業したあとも「長野」の表記を残すよう要望した。

これに対して、富山県の石井隆一知事は2月19日の記者会見で「法令では『北陸新幹線』と明確に書いており、それが基本だ」と表明。石川県の谷本正憲知事も6月25日、「北陸新幹線という名称を使うのが常識的」と県議会予算委員会で述べた。両県に譲る気配はない。

現在も名前をめぐり、熱いバトルが繰り広げられているようだが、新幹線の名前は法律で決められているのだろうか。鉄道にくわしい前島憲司弁護士に聞いた。

●「北陸新幹線」という路線名は法律で決まっているが「通称・愛称」は自由

「新幹線の呼称については、全国新幹線鉄道整備法4条に基づいて国土交通大臣が決定する『建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画』に規定されています。

北陸新幹線については、昭和47年告示第243条に規定されており、路線名は『北陸新幹線』と定められております」

――では、法律論としては、結論はすでに出ている?

「そうですね。もっとも、正式名称があっても、それとは別に通称、愛称を使うことは禁止されておりません。通称、愛称のつけ方も原則自由です。

そもそも『長野新幹線』自体が通称です。北陸地方に乗り入れていない新幹線を『北陸新幹線』と呼ぶことには違和感があり、誤解も生じることから、これまではそう呼ばれていました。しかし今回の延伸で、北陸地方の金沢駅まで乗り入れることになりますから、名実ともに『北陸新幹線』となります」

――『長野』が残る可能性も、まだある?

「はい。法律的には通称への制限はありませんからね。ただ、利用者としては、定着しない通称・愛称だけは使ってもらいたくありません。

かつて、国鉄からJRに移行した際、『国電』と呼ばれていた通勤電車に『E電』という名称が付けられましたが、自然消滅した経緯があります。『長野』の通称を残すにしても、本当に利用者に浸透するかどうか、よく検証してもらいたいと思います」

今回の論争は、新幹線が通る地域の県知事という「為政者」によるものだ。しかし、前島弁護士が指摘するように、重要なのは、新幹線を利用する乗客にとって、どんな通称がわかりやすいかということだろう。この「名前論争」が、乗客の目線もふまえて行われることをのぞみたい。

弁護士ドットコム トピックス編集部

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【取材協力弁護士】

前島 憲司(まえじま・けんじ)弁護士

横浜弁護士会・就業問題対策委員会委員。裁判所書記官として10年以上勤務した経験がある。鉄道模型や全国の鉄道を乗りつぶすことが趣味。中国、インド、キューバなど海外に蒸気機関車の写真を撮りに行ったことは10回以上。

事務所名: 弁護士法人前島綜合法律事務所

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