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米国西海岸、400kmにわたってオキアミが大量死

2013年07月18日 15時55分 JST | 更新 2013年07月18日 15時55分 JST
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この数週間、カリフォルニア州北部からオレゴン州の海岸に、北大西洋オキアミ(ツノナシオキアミ)が大量に打ち上がっている。この地域では史上最大の大量死だ。北大西洋オキアミは小さな甲殻類で、北大西洋の食物連鎖で重要な役割を担っている。

その大半は、オレゴン州ニューポートからカリフォルニア州マッキンリービルまでの約400キロメートルに及ぶ海岸に、6月16~18日(米国時間)の間に打ち上げられた。レッドウッド国立公園の生物学研究者デビッド・アンダーソン氏はAP通信に対して、打ち上がった大量のオキアミによって、同公園の海岸にはピンク色の長い帯ができたと語っている。

カリフォルニア州のシーグラント公開講座との共同調査を主導している海洋生物学者ジョー・タイバルツィ(Joe Tyburczy)氏によると、広範囲に見られた今回のオキアミ大量死は、交尾期に大きな群れを形成したところを、風向きの大きな変化によって海岸に打ちつけられたものである可能性があるという。

タイバルツィ氏が、カリフォルニア州サンタローザの地元紙「プレス・デモクラット」紙に語ったところによると、今年はオキアミの数が通常より多く、また、西海岸沖の水域の酸素レベルがとりわけ低かった。これらの要因によって、異常に大量のオキアミが、海面からすぐのところを泳ぐようになった可能性がある。その場所だと、強風で海岸に押し出される危険性が出てくるのだという。

オレゴン州とカリフォルニア州で死んでいたオキアミを調査したところ、その大半が、受精卵をもつメスであることがわかった。このことは、交尾期の群れを形成した後で海岸に打ち上げられたという説に信憑性を与えている。

[Aaron Sankin(English) 日本語版:緒方亮/ガリレオ]

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