参院選、自民党が圧勝 海外メディアはどう伝えた?

自民の圧勝で幕を閉じた第23回参議院選挙。各国のメディアも速報で伝えている…
AFP時事

自民の圧勝で幕を閉じた第23回参議院選挙。各国のメディアも速報で伝えている。

■韓国ニュース「右傾化へ弾み」

産経新聞によると、韓国メディアは投票締め切り直後に「自公両党で過半数を占める勢い」と相次いで速報した。聯合ニュースや他のニュース専門番組も通常番組の途中で速報を流すなど、参院選への関心の高さを示した。

聯合ニュースは「安倍政権ロングランの土台、右傾化に弾み」との見出しの記事を東京発で伝えた。選挙結果について、「昨年12月の総選挙で公明党とともに衆院3分の2議席を確保した自民党の安倍晋三政権は、長期政権の土台を作った」と指摘。

そのうえで、「特に韓国、中国と歴史認識、領有権問題で葛藤を生じさせてきた安倍政権が、今回の選挙で圧勝をおさめたことで周辺国との関係は冷却状態が当分持続すると予想され、平和憲法改正など日本の右傾化の足取りも弾みをつけるとみられる」と分析している。

(産経新聞 「韓国メディア、『右傾化弾み』自公勝利を速報」 07/21 21:54)

NHKによると、

AP通信は、与党の躍進について「安倍政権が進める経済政策を日本の有権者が評価した結果だ」と分析する一方、「今後、安倍政権の国家主義的な傾向が強まり、中国や韓国との間にさらなる緊張をもたらす可能性がある」と指摘しています。

このほかロイター通信は「安倍総理は小泉政権が退陣した2006年以降初めて安定した政権を手に入れ、その地位を確固たるものにした」と報じています。

(NHK NEWSWeb 「海外メディア 参院選を速報」 7月21日 22時33分)

■米紙「長期政権、景気回復に期待」

ニューヨーク・タイムズ紙は「安倍政権の大勝利は、日本の長期停滞に変革をもたらすきっかけになる」とし、「首相がころころ変わって実行力のない政権ばかり続く状況にピリオドを打つことになるかもしれない」と好意的に報じている。

ワシントン・ポスト紙は「日本の有権者たちは安倍首相が目指す『日本経済再生』に強い信任を与えた」と伝えた。

■イギリス「経済の難題が待っている」

イギリスBBCはWEBニュースで「TPPや消費税の増税など、安倍首相には日本経済の構造的変革という難題が待っている」と速報し、経済政策への安倍首相の舵取りに注目しているようだ。

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