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平均寿命、日本人女性が世界一に返り咲き 「平均寿命」の本当の意味とは

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Japanese senior couple walking in garden | Getty
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2012年の日本人の平均寿命は、女性が86.41歳で世界一、男性が79.94歳で世界5位となった。厚生労働省が発表した

平成24年の日本人女性の平均寿命が前年より0・51歳延びて86・41歳となり、前年に香港に譲り渡した世界1位の座に返り咲いたことが25日、厚生労働省の調査で分かった。日本人男性も同0・50歳延びて過去最高の79・94歳となり、世界5位に順位を上げた。


平均寿命が前年より延びたのは、男女とも3年ぶり。厚労省は「多数の死者が出た東日本大震災で平均寿命が縮んだ23年から1年がたったことや、自殺者が減ったことも影響している」と分析している。


女性の平均寿命は、21年に過去最高の86・44歳を記録。22年まで26年連続で長寿世界一だったが、23年に香港に抜かれて2位に転落していた。



(MSN産経ニュース「日本人女性、長寿世界一に返り咲き 男性の平均寿命は過去最高に」より 2013/07/25 15:23)

■「平均寿命が80歳だからあと〜年生きられる」は間違い

平均寿命は、単に寿命を足して人数で割った平均値ではない。今年発表された平均寿命の意味は、「今年生まれた子供が生きられる年数の期待値」という意味になる。よく言われるような、今、30歳の人が「平均寿命が80歳だからあと50年生きられる」という表現は正確ではない。

算出方法は厚生省のホームページが詳しい。縦軸に生存数、横軸に年齢を取ったグラフで、生存数、死亡数の面積が等しくなるポイントが、いわゆる「平均余命」といわれる数値だ。これを一般的な用語に改めて「平均寿命」と言い換えている。このため、誤解が生じやすくなっている。

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一方、ちょうど半数が死亡し、半数が生きているポイントを「寿命中位数」と呼んでいる。なお、日本では、半数以上が平均寿命より長生きしている。

なぜ人口統計の生命表から切り離されて、平均寿命という用語が独り歩きするようになってしまったのでしょうか?



一つには、直感的に判った気分になれる言葉だからだと思います。「平均」は小学校の算数でも習いますし、「寿命」も電池の寿命というように普通の会話でも使われ、長い方が良いものだとパッとイメージできる単語です。要するに難しい数式や統計学的なことを知らなくても、「平均寿命」と聞いただけで誰でも理解できていると思える言葉だからでしょう。その上、国際比較が可能な数値(関数)なので、「日本の平均寿命は世界一長い」という報道を聞くのも、何となく嬉しかったりするものかもしれません。



(All About「死亡年齢の平均ではない? 平均寿命のウソ・ホント 」より 2011/09/13)