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イラクの首都バグダッドなどで爆弾テロ続発、80人近く死亡

2013年08月11日 21時15分 JST | 更新 2013年08月11日 21時15分 JST

イラクの首都バグダッドなど各地で8月10日、イスラム教シーア派住民を狙ったとみられる爆弾テロが相次ぎ、80人近くが死亡した。ロイター通信が伝えた。対立するスンニ派武装組織が関与した可能性がある。朝日新聞デジタルが伝えている。

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バグダッドでは繁華街など12カ所で自動車爆弾が爆発し、57人が死亡。北部トゥズフルマトでも自爆テロで10人が犠牲になった。この日はイスラム教の断食月(ラマダン)明けの祭日と重なり、街は買い物客で混雑していた。

国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イラク・レバント(地中海東岸地域)のイスラム国」が11日、犯行声明を出した。同組織は7月に起きた首都バグダッド近郊の刑務所襲撃事件でも犯行を認めている。イラクでは宗派対立を背景にしたテロが相次ぎ、治安が急速に悪化している

アメリカ国務省のサキ報道官は10日、イラクの首都バグダッドなどで起きた一連の爆弾攻撃について、イスラム教のラマダン(断食月)明けに発生したことを指摘し、「イスラムの敵であり、アメリカとイラク、国際社会の共通の敵だ」と強く非難する声明を出した

■宗派抗争激化、死傷者はここ5年余で最悪の水準に

国連イラク支援団(UNAMI)は8月3日までに、同国内での宗派抗争などが激化し、一般人や治安要員らの死傷者数は今年これまで、ここ5年余では最悪の水準に達したとの報告書を発表している

イスラム教シーア派、スンニ派間の宗派抗争に絡む爆弾や発砲事件はほぼ毎日のように発生している計算だという。7月に首都バグダッド内で死亡した一般住民は計238人で、6月は258人。この2カ月間における首都内での負傷者は1411人。イラク全土では1818人が死亡した。