アメーバも24万件流出 ヤフー、グリー、OCNと相次ぐ情報流出

4月から8月にかけて、アメーバブログなどで利用されるIDに不正アクセスがあり、約24万件のメールアドレス、生年月日など個人情報の流出の可能性があるという。運営元のサイバーエージェントが発表した。
CyberAgent, Inc.

4月から8月にかけて、アメーバブログなどで利用されるIDに不正アクセスがあり、約24万件のメールアドレス、生年月日など個人情報の流出の可能性があるという。運営元のサイバーエージェントが発表した

サイバーエージェントは8月12日、同社が運営する「Ameba」において、第三者による不正なログインを確認したことを発表した。不正ログインの対象となったIDは現時点で24万3266件で、調査中のため件数が増減する可能性があるとしている。

該当するIDで閲覧された可能性のある情報として、Amebaに登録されたニックネーム、メールアドレス、生年月日、居住地域、性別など、Amebaの仮想通貨である「アメゴールド」や「コイン」の履歴情報としている。

(CNET Japan「サイバーエージェント、Amebaで不正アクセス--24万件の個人情報閲覧の可能性」より)

今年になってから、インターネットサービスからの情報流出が相次いでいる。5月には最大手のYahooから2200万件、7月にはプロバイダのOCNが400万件、「NAVERまとめ」などで用いられるNAVERアカウントが約170万件、8月に入ってもGREEから4万件、じゃらんから2万8000件と後を絶たない。

ヤフーは2013年5月17日、Yahoo! JAPAN IDを管理しているサーバーに外部からの不正アクセスがあったと発表した。最大2200万件のIDが抽出されたファイルが作成され、外部に流出した可能性があるという。ただしパスワードなどID以外のデータは含まれていないとしている。

(ITpro「ニュース - Yahoo! JAPANに再び不正アクセス、最大2200万件のID情報流出の可能性」より 2013/05/18)

NTTコミュニケーションズは7月24日、ISP「OCN」の会員サービス「OCN ID」のサーバが外部から不正アクセスを受け、最大約400万件のメールアドレスと暗号化されたパスワードが流出した可能性があると発表した。

(ITmedia「OCNユーザー最大400万件のメールアドレス流出か サーバに外部から不正プログラム」より 2013/07/24)

インターネットを通じてホテルの予約などができる「じゃらんnet」のホームページから2万8000人分の利用者の個人情報や予約の履歴などが流出したおそれがあることが分かりました。

(NHKニュース「「じゃらんnet」情報流出か」より 2013/08/09)

LINE は、「NAVER」ブランドで提供している各種サービス用の会員情報「NAVER アカウント」が不正アクセスにより漏洩(ろうえい)した可能性があると発表した。不正アクセスは2013年7月17日20時51分から18日10時57分にかけて行われ、日本向けアカウント169万2,496件が対象になったという。対象ユーザーにはメールで連絡し、パスワードの再設定を依頼した。

(インターネットコム「LINE の「NAVER」サービスに不正アクセス、アカウント170万件弱の会員情報が流出」より 2013/07/22)

個人のスマートフォンやパソコンからの流出と異なり、すでに会員登録をしたインターネットサービス側からの情報流出は、ユーザーにとって防衛策が取りづらい。また、あるサービスから流出したIDとパスワードを使って、ほかのサービスのログインを試みる例も多く、利用者が取れる対策は、「同じIDとパスワードを使いまわさない」くらいしかないのが現状だ。

※相次ぐインターネットサービスからの情報流出。みなさんはどのように思いますか?

注目記事