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世界の受刑者の1/4は米国に

2013年08月19日 16時43分 JST

各国の受刑者数割合(人口10万人あたり)。表はStatistaによる

米国は、受刑者が人口に占める割合で世界のトップに立っている。イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンにある国際刑務所研究センター(International Centre for Prison Studies)によれば、米国の受刑者は人口10万人に対して716人という割合だ。

経済協力開発機構(OECD)加盟国内で見ると、受刑者数割合の2位はイスラエルだが、10万人のうち223人と、米国に比べれば3分の1程度だ。(日本は54人で、調査対象223カ国のなかで196番目)

米司法統計局が発行した 2012年の先行データによると、2012年12月末での米国の受刑者の数は157万1013人。3年連続で減少しているものの、地方都市が運営する刑務所の受刑者数をあわせれば、かるく200万人は超えてしまう。つまり、世界全体の受刑者数の約25%を米国が占めていることになる。(リンク先によれば、世界人口に対する米国人口の割合は5%以下)

この問題に対処するため、エリック・ホルダー司法長官は8月12日(米国時間)、麻薬犯罪の刑罰に対する改革案を発表した。ホルダー長官の草案には、凶悪性の低い麻薬犯罪者に対する刑罰を、更生措置と社会奉仕活動に転換させる案のほか、高齢で暴力的ではない受刑者を釈放する拡張プログラムの実施が盛り込まれている。

ホルダー長官は、サンフランシスコで行われた米国法曹協会の会議において、「刑務所は米国の司法制度で必要なものだが、連邦、州、地方レベルで米国中に刑務所を設置することには効果がなく、維持も不可能だ。(中略)これらの運営のために、2010年だけで総額800億ドルという巨額の経済的負担が生まれており、さらには算出が不可能な人件費や倫理的コストが伴う」と発言した。

「刑務所は、有罪と宣告された受刑者を収容して放置し、忘れ去ってしまうためのものではなく、犯罪の処罰と阻止を行い、犯罪者を更生させるための場所として利用されなければならない」

[Nick Wing(English) 日本語版:兵藤説子/ガリレオ)]

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