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「値上げの秋」豆腐、ヤクルト、日本酒に海外旅行【争点・アベノミクス】

2013年09月15日 16時21分 JST | 更新 2013年09月15日 16時21分 JST
時事通信社

円安や、原材料の高騰の影響で、食品や日用品の値上げが相次いでいる。家庭には苦しい「値上の秋」となりそうだ。値上に関する状況をまとめた。

特集:アベノミクス

■円安や原材料の高騰を受けて値上がりする品々

豆腐メーカー各社はこの秋から、豆腐や油揚げなどの工場出荷価格を20%前後引き上げる。時事ドットコムによると、輸入大豆相場の上昇や為替の円安で、仕入れ価格が高騰しているという。豆腐価格の本格的な値上は約15年ぶりとのことだ。

豆腐価格の上昇には、非遺伝子組み換え(ノンGM)大豆の価格上昇を指摘する声もある。ノンGM大豆を作付けする農家の生産意欲が低下しており、価格上昇に拍車をかけているという。

22年半値段が変わらなかった「ヤクルト」も、11月4日から1本35円を40円に値上げする。容器に使われる樹脂の仕入れ価格や、乳酸菌飲料の原料となる脱脂粉乳が値上がりしているためだという。

その他、ワインや、冷凍食品ジャムパンなども値上げされる。

■「モノ」だけではなく「サービス」も値上げに

円安の影響は、モノの価格だけではなく、サービス価格にも影響する。海外ツアーなどを取り扱う旅行業も影響を受ける業界の一つだ。海外ツアーでは、宿泊費や飲食費など現地通貨で支払うため、円高の時よりもコストがかさむことになる。

そのため、JTBは2013年度下半期における首都圏発着のツアー料金を、前年同期比で5%値上げした。また、近畿日本ツーリストも平均で10%程度引き上げたという。

■「食の安全」にもからむ値上げ

また、原材料の高騰といえど、円安ではなく「食の安全」と関係する値上げもある。「日本酒」は、原材料の「加工用米」の高騰を受けて値上げを行うとしている。「米トレーサビリティー法」という、「米」の原産国表示を義務づける法律が、全面施行されたことが背景にある。

「日本」酒であるから日本米を使わざるを得ない企業が増えているなか、農家への国の交付金が飼料用米や米粉用米に比べて低いことも有り、日本酒やせんべいなどで使われる「加工用米」を農家が作りたがらない事情もあるという。

こうした値上げ傾向は、じわりと家計を締め付ける。今後、消費動向にも影響が及びそうだ。

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