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ウォーレン・バフェット氏、「債務上限引き上げは核爆弾」 共和党を非難

2013年10月07日 19時41分 JST | 更新 2013年10月09日 01時45分 JST


ウォーレン・バフェット氏に言わせると、共和党の指導者が行っている債務上限引き上げの政治戦略は大量破壊兵器のようなものだ。

著名な投資家・資産家で、世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主でもあるバフェット氏は10月4日ビジネス雑誌『フォーチュン』のインタビューに答え、政治家が関連性のない法案(オバマケア/アメリカの医療保険制度改革)を思い通りにするため債務上限引き上げを脅迫材料として使うのは「まったく理解できない」と述べた。下院で優勢な野党共和党はオバマケアを撤回に追い込むために政府機関閉鎖にまで至ったが、バフェット氏は、共和党が10月17日に迫った債務上限の引き上げ期限問題をオバマケア実施のための重要な支出を遅らせるための手段として使うことになるだろうと述べた。

債務上限引き上げを政治戦略に使うことについてバフェット氏は「武器として禁止すべきだ」とし、「核爆弾のようなものだ。要は、あまりに恐ろしいものだから使用できない」と述べた

仮に連邦議会が10月17日までに国が借金できる幅を拡大させなかったとしたら、政府は国の債務の支払いを行うための資金が不足することになると、ジャック・ルー財務長官は述べている。ルー財務長官はCNNの番組「ステート・オブ・ユニオン」で、共和党は「火遊びをしている」と述べ、オバマ大統領は、債務上限の引き上げが行われないとしたら借金を支払うための「選択肢はない」と警告した。

アメリカのデフォルト(債務不履行)は、世界的な金融危機を引き起こしかねない。ブルームバーグによると、アメリカが抱える12兆ドル(約1200兆円)の借金は、2008年9月に経営破綻したリーマン・ブラザーズが当時抱えた負債総額の23倍にあたる。さらに、2011年に行われた同じような与野党の攻防においても、格付会社のスタンダート&プアーズが米国債の格付けを1段階下げる結果となり、アメリカの消費者やビジネスの信用を損ね、株式市場を動揺させた。

バフェット氏の先見の明が、ワシントンが現在直面している状況下で実現してしまわないように祈るばかりだ。

「我々は極めて愚かな一線を越えようとしている。しかしその一線は越えてはならない」オマハの賢人(訳注・バークシャー・ハサウェイの本社はネブラスカ州オマハ市にある)は、先週CNBCの番組「スクウォーク・ボックス」でそう述べた。

原文はこちら

【訂正】12兆ドル(約1200兆円)に訂正しました。(2013/10/08 13:45)

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