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スーダン軍の無差別爆撃を記録 危機が続くスーダンの最前線を追う「ヌバ・レポート」最新動画

2013年10月31日 19時14分 JST | 更新 2013年10月31日 21時38分 JST


2003年以降、スーダン西部で40万人が殺害されたとされるダルフール紛争の陰で、もう一つの危機が進行していた。2011年にスーダン南部が南スーダンとして分離独立したが、少数山岳民族ヌバ人が住む南コルドファン州は反政府勢力に支配され、南スーダンに組み込まれなかった。現在、ヌバ人はスーダン政府による虐殺と弾圧の脅威にさらされている。

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ホスナ・トゥトゥはアンゴラにあるスーダン人の村で燃え落ちた家の瓦礫の隣に座っていた。

スーダン軍のアントノフ機が村を砲撃し、家財を鉄くずに変えた。「数日前にも彼らは私の上に2度も爆弾を落としたんだ」とトゥトゥは語った。「私も子供達も疲れ果て飢えている。どうやってこの子達を食べさせたらいい? 何で?」





トゥトゥはヌバ・レポートが制作した映画の中で証言するスーダンの南コルドファン州にいる村人達の一人だ。「ヌバ・レポート」は、スーダンの最前線をレポートする地域ジャーナリズムメディアで、2011年6月に始まったスーダン軍とヌバ山に拠点を置くスーダン人民解放運動北部(SPLM-N)との戦闘によってこの地域で起きた虐殺のドキュメンタリーを取材してきた。

 

ヌバ・レポートによれば、スーダン軍の戦闘機は2012年4月から1200個近くの爆弾を住民に向けて投下し、50人以上が殺害された。政府は反政府軍に対する攻撃だと主張しているが、ヌバ・レポート内の記録からは1000個以上の爆弾のうち軍事施設に投下されたのは100個だけだった。ほとんどの爆撃は爆発物を積んだロシアの旧型貨物輸送機、アントノフによって行われた。

「アントノフの攻撃によって負傷した患者は、重体のケースがほとんどです」とマザー・オブ・マーシー病院のトム・カテナ医師は語る。この病院は南コルドファン州の反政府軍統制地域内で唯一の病院だ。「爆発物の中には人体を貫くほどのかなり大きな破片が含まれている」、そしてアントノフの犠牲者のほとんどは一般住民であることも彼は付け加えた。

「自分でも良く分からない」とカテナ医師は言う。「彼らの砲撃には軍事的目標物がない。彼らは住民区域を攻撃してくるんだ。その近くには戦士なんて誰もいないんだ」

 

紛争予防を目的とする国際危機グループ(ICG)によれば、砲撃は政府による反政府軍の後援をしていると思われる地域の集落を攻撃する政府の作戦とみられる。この攻撃により農作業が不可能になり、70万人以上の村人に影響があったとされる。40万人以上が反政府勢力が支配する地域から立ち退きを強いられ、その他に6万6000人の避難民が南スーダンに脱出した。

 

国際医療支援団体「国境なき医師団」は先週、地域は虐殺に続いて深刻な食料不足に襲われ、2500人以上の住民が避難を余儀なくされたと報告した。新たな避難民たちは、安全地帯まで5日から10日間歩き続けたとスーダン・トリビューンは報じている。

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