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中村勘三郎と銀幕で再会「シネマ歌舞伎」30日から全国で上映

2013年11月29日 16時15分 JST | 更新 2013年12月08日 23時09分 JST
Shochiku

2012年12月5日に歌舞伎俳優・中村勘三郎さんが57歳の若さで亡くなってからもうすぐ一年が経つ。妻・波野好江さんとの結婚記念日に合わせて行われた一周忌の法要と納骨式には親族や関係者ら約150人が集い、故人をしのんだ。MSN産経ニュースが報じた。

昨年12月に57歳で亡くなった歌舞伎俳優、中村勘三郎さんの一周忌の法要と納骨式が27日、東京都台東区の西徳寺で行われ、歌舞伎関係者ら約150人が故人をしのんだ。

一周忌の12月5日が歌舞伎公演と重なるため、納骨式は勘三郎さんと妻、波野好江さんの結婚記念日でもある、この日に繰り上げて行われた。

(MSN産経ニュース「『父のいない日々が一年過ぎてしまった』 中村勘三郎さん一周忌で納骨式」より。2013年11月27日13:30)

松竹では、多くの歌舞伎ファンに惜しまれつつ亡くなった勘三郎さんの一周忌を記念して、勘三郎さんが出演した舞台の劇場版「シネマ歌舞伎」が11月30日から全国の映画館で上映される。

「シネマ歌舞伎」とは、HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を映画館でデジタル上映するというもの。通常、歌舞伎座などの劇場で歌舞伎を鑑賞するためには、2500円から2万円近く払わなければならないのに対して、シネマ歌舞伎では当日券2000円と非常にリーズナブル。

さらに、東京や大阪だけでなく全国42カ所の映画館で上映されるため、普段歌舞伎を見ることができない地域の人にとってもアクセスしやすい。

上映作品は中村屋の「お家芸」のひとつで、勘三郎さんも20歳のときから生涯を通して演じ続けてきた「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」。勘三郎さんのライフワークとも言える作品だ。今回上映されるのは、その最後の舞台となった映像である。

【(春興鏡獅子の)あらすじ】
江戸城の大広間。小姓の弥生がお鏡曳きの余興として舞を披露することとなった。秘蔵の獅子頭が祭壇に祀られ、家老らは今や遅しと、弥生を待ち構えている。姿を現した弥生は、恥ずかしさに一度は逃げ出すのだが、観念して舞を披露し始める。手踊りに始まり、習い覚えた踊りを次々と披露していく。やがて祭壇の獅子頭を手にした弥生に、獅子の精が乗り移り、獅子の狂いを見せはじめる。

(松竹株式会社・シネマ歌舞伎「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」より。)

上映映像の中には、生前の中村勘三郎さん自らの声で演目の解説や舞台への思いなどについて語る場面もあり、歌舞伎初心者も往年のファンも楽しめる映像となっている。

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