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月にソーラーパネルを 清水建設の「ルナリング」構想に海外紙が期待【争点:エネルギー】

2013年12月01日 16時17分 JST | 更新 2013年12月01日 17時00分 JST
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月面にソーラーパネルを設置! 清水建設の構想に海外紙が期待(ただし読者は冷静)

清水建設が、巨大太陽光発電所を月の赤道上に建設する「ルナリング」構想を提唱している。

月赤道上の全周11,000kmに、幅400kmの太陽光パネルをリングのように敷き詰めて発電。地球に向けてマイクロ波・レーザー光に変換し、エネルギーを伝送する仕組み。月発電所の建設にはロボットを使い、月にある資源を採掘して活用する。

同社の試算によると、13000テラワットの電力を常に地球に送れるという。

清水建設は、「地球上の限りある資源を節約しながら使うというこれまでのパラダイムから、無限に近いクリーンエネルギーをつくり出し、それを自由に使うという発想へのシフトを具現化した」「太陽の膨大なエネルギーが未来の地球を美しくし、未来の豊かな生活をもたらす」と提言している。

同社は、十分な資金があれば2035年の着工を目指すとしている。

【海外メディアは期待に満ちた報道】

ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」は、実現するかどうかは疑問だが、アイデアは良いと期待を示している。月面での太陽光発電は天候や暗さの影響を受けないため、地球上の太陽光発電の課題を乗り越えられると評価している。

英テレグラフ紙は、反原発の声が高まっている日本で、より安全な代替エネルギーへの関心が集っていることを背景として報じた(「ルナリング」構想は震災前から始まっていた)。

【海外読者はコストなどについて冷静なコメント】

大手ソーシャルニュースサイト「レディット」には、「素晴らしいアイデア」という声の他、批判的な意見も多く寄せられている。

・初期建設で大量の炭素を排出する。月に太陽光パネルを置くよりもっといい再生可能エネルギーはある。

・ばかげた計画。安全で安定した、何百倍も安い代替エネルギーはごまんとある。

コストについても、「価値はある」「くだらない投資だ」など、賛否両論のコメントが掲載された。

・資金の心配はやめるべき。図書館を建設するように、お金はかかるが得られる知識や価値がある。

・宇宙ミッションの抱える問題は、人々は個人的に結果を見られない将来への投資を恐れることだ。

・重さ20ポンドのソーラーパネルを月へ運べば、1つ当たり100万ドルかかる。(この計画のように)月に敷き詰めると118,130.688兆ドルかかる。2012年の世界GNPは85.46兆ドルだから、全世界で1382.29年かかる。

・代替エネルギーがほしいなら、従来の太陽光パネルや揚水発電所などを多くつくればいい。月なんかに太陽光パネルをつくるよりよっぽど安い。

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