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「巨大ニシキヘビが人を丸呑みした写真」は本物か

2013年12月02日 15時02分 JST

インドの男性が、酒屋の店先で酔っ払って眠り込んでいる間にニシキヘビに丸呑みされて、ひどく苦しい死を迎えたという話が、画像とともにネットに広まっている。例えば、あるインド人の「金融専門家」のツイートには1万5000のリツイートがついた。

しかし、この画像はそのまま鵜呑みにしてはいけないようだ。

同じヘビの画像が、2012年8月には中国のネットで、雲南省で人がヘビに飲まれたという噂とともに出回った。その後はインドネシアでも、2013年1月に、ジャカルタのケラパ・ゲディングで人が飲まれたという写真としてネット上に現れたのだ。

このニシキヘビはさらに今年の6月には南アフリカまで旅をして、女性を飲み込んだ(南アフリカの都市ダーバン・ノースで、リンダ・ライナ・ニアトロ記者が目撃した、と「Nigeria Today」紙に報道されているが、同じ画像だ)。その後10月には、マレーシアまで旅を続け、小さな男の子を丸呑みしたとされた。このときは、ジョホール州の港町パシルグダンに住む4歳の男の子が飲み込まれた画像とされたが、地元警察が噂を否定したとも報道されている

画像のニシキヘビがいったい何を食べてこれほど大きく膨らんだのかは定かではない(画像そのものに修正が施されていることも考えられる)。しかし、ニシキヘビが人間を襲って殺すことは知られているが、大人の男性の肩を上回る大きさまで顎を大きく開くことができるヘビがいるとは考えられないようだ。

アミメニシキヘビの最大全長は10メートル近くになり、ヒョウやヒトの捕食例もあるとされている(ヘビは口の関節が特殊なため、開口角度が非常に大きい)。2011年11月には、フロリダ州のエバーグレーズ国立公園近くで、体長4.8メートルのニシキヘビが、体重約35キログラムの鹿を丸呑みした姿で発見されたとCNNが報道している。ペットとして持ち込まれた外来種のヘビが野生化したものだという。日本でも、地方自治体の許可があればアミメニシキヘビのペット飼育は可能だが、死亡事故もある

[Sara C Nelson (English) 日本語版:松田貴美子/ガリレオ]

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