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「猫のツンデレ」を科学的に探究:東大研究者ら

2013年12月03日 15時01分 JST
Amanda Edwards via Getty Images
SANTA MONICA, CA - JULY 23: Grumpy Cat makes an appearance at Kitson Santa Monica to promote her new book 'Grumpy Cat : A Grumpy Book' on July 23, 2013 in Santa Monica, California. (Photo by Amanda Edwards/WireImage)

猫は、飼い主の声と他人の声を聞き分けられるが、返事については「つれない態度」を取るという研究結果が発表された。つまり、猫は確実に飼い主の声を聞き分けられるが、その呼びかけに反応する気があまりないのだ。

「歴史的に見ても、猫は犬と違い、人間の命令に従う動物として飼い慣らされてきていない」と著者たちは述べ、「むしろ、人間と猫のやりとりでは、猫が主導権を握っているように見える」と指摘している

この調査結果は、もともとは今年7月に論文が「Animal Cognition」誌に掲載されたものだが、11月21日付けで朝日新聞の英語版記事で紹介され、それが「Time」や「Independet」、「Reddit」で取り上げられたことから再び脚光を浴びている。

東京大学の齋藤慈子(あつこ)講師が率いた研究チームは、一般家庭の飼い猫20匹を8ヵ月にわたって観察し、名前を呼ぶ人間の声を猫がどう認識し、どう反応するかを調べた

その結果、5~7割の猫が頭を動かし、3割が耳を動かした。これは、いずれも音に対する猫の一般的な反応だ。「鳴き声」や「しっぽを動かす」という動作で呼び声に返事をした猫は、わずか1割だったという。

この反応の割合は、声が飼い主のものであっても他人のものでもほぼ同じだった。ただし、よく観察してみると、飼い主の声には、より強い反応を見せていたという。つまり、猫は飼い主の声を聞き分けられるが、犬と比べてその反応は微妙なのだ。

齋藤氏は、6月の「Discovery News」の記事の中で、「そっけないように見える猫だが、飼い主とは特別な関係にあるようだ」と話している。

この研究の共著者である南フロリダ医科大学の篠塚一貴氏は同記事の中で、「これまでの研究では、猫は(飼い主の周りで)子猫のように振る舞うよう進化し、人間の側は赤ちゃんに接するのと同じように猫に接していることが示唆されている」と話している。「そのような赤ちゃんと親の関係を築くためには、猫が飼い主を認識することが重要となるだろう」

研究論文は、「飼い主が愛情を持つ原因となる猫の行動的側面は、まだはっきりしていない」と締めくくられている。もしかすると、この「つれなさ」が、飼い主を夢中にさせているのかもしれない。

[Emily Thomas(English) 日本語版:兵藤説子、合原弘子/ガリレオ]

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