防空識別圏、今度は韓国が拡大案を決定 日中と一部重複か

韓国政府は6日、国家安保政策調整会議を開き、防空識別圏の拡大案を決めた。関係国に説明したうえで、8日に発表する。韓国政府関係者が明らかにした。拡大後は日中の識別圏と一部が重なるとみられ、韓国政府は関係国と緊密に協議していく方針だ。
時事通信社

韓国、防空識別圏の拡大案を決定 日中と一部重複か

韓国政府は6日、国家安保政策調整会議を開き、防空識別圏の拡大案を決めた。関係国に説明したうえで、8日に発表する。韓国政府関係者が明らかにした。拡大後は日中の識別圏と一部が重なるとみられ、韓国政府は関係国と緊密に協議していく方針だ。

韓国政府は拡大案を明らかにしていないが、金寛鎮(キムグァンジン)国防相は5日、中韓がともに管轄権を主張する離於島(イオド、韓国名)が「当然、識別圏に含まれなければならない」と国会で述べた。離於島は日本と中国の識別圏にも含まれている。

調整会議に先立ち、朴槿恵(パククネ)大統領は6日、ソウルでのバイデン米副大統領との会談で識別圏の拡大問題を説明。韓国大統領府は、バイデン氏が「朴大統領の説明と韓国の努力を評価した」とした。また、バイデン氏は延世大での講演で、中国の識別圏設定に関して「我々はこれを認めないし、我々の行動に何ら影響しないことを中国にはっきり伝えた」と述べた。

中国外務省の洪磊副報道局長は6日の会見で、韓国の識別圏拡大の動きについて「(互いの主張を)尊重し合うという基礎の下で意思疎通を図っていきたい」と述べ、実務的に対応していく姿勢を強調した。【ソウル=貝瀬秋彦、大島隆、北京=林望】

(朝日新聞社提供)

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