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マルハニチロ冷凍食品、少量コロッケでも「急性毒性が出る可能性」 13府県から異臭の苦情

2013年12月30日 23時14分 JST | 更新 2013年12月30日 23時14分 JST
時事通信社

異臭苦情、13都府県から マルハニチロの冷凍食品

マルハニチロホールディングスの担当者は31日未明、「厚生労働省から、コーンクリームコロッケを1個食べると、体重20キロの子どもに急性毒性が出る可能性があるとの指摘を受けた」と話し、当初の説明に誤りがあったことを認めた。

群馬工場への立ち入り検査は、県館林保健福祉事務所の職員4人が30日午前10時20分ごろから約4時間実施した。結果を発表した県によると、工場内ではマラチオンは使われていなかった。薬品の使用履歴の記録も保管されていた。

異臭などの苦情があったのは3品目20パックで、少なくとも13都府県に広がっていた。うち6都府県の9パックからマラチオンが検出された。ただ、検出濃度はばらばらだった。県は、高濃度に汚染され、濃度が一定でなかったことから、原材料は汚染されておらず、製造工程で汚染された可能性も低いとみている。

また、流通前に製品を保管する3カ所の主要な倉庫があるが、苦情のあった製品は、どの倉庫を経由するルートからも見つかったという。県の担当者は「誰かが故意に混入したことも否定できない」と話した。

アクリフーズによると、これまでに苦情が寄せられた20パック以外に、新たな混入の疑いや健康被害についての情報は出ていないという。同社は、年末年始も消費者からの問い合わせを受け付ける。電話番号は、0120・690149(午前9時~午後5時)。

   

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群馬県は30日、苦情を寄せた消費者の住所地について、13都府県の内訳を発表した。●印はマラチオンが検出された6都府県。

岩手県、秋田県、千葉県、●東京都、●神奈川県、長野県、岐阜県、●静岡県、●愛知県、三重県、●大阪府、広島県、●福岡県

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(朝日新聞社提供) 

一部商品の農薬、高濃度か 厚労省「食べずに返品を」

マルハニチロホールディングス(本社・東京)の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、厚生労働省は31日未明、自主回収の対象商品に高濃度の農薬が残っているおそれがあるとして、「家庭に残っている場合は食べずに返品するように」と注意を呼びかけた。高い濃度で含まれる商品の場合、一定程度食べると健康に影響を及ぼさないとされる許容量を超える可能性があることが判明した。吐き気や腹痛などの症状が起きることがあるという。

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農薬検出の冷凍食品公表 群馬県 マルハニチロ問題

群馬県は30日、苦情が寄せられた商品のうち、マラチオンが検出された9パックについて、商品名と苦情を寄せた消費者の住所地などを公表した。

県によると、検出された商品は、チーズがのびーるチキンナゲット▽チーズがのびーるグラタンコロ▽コーンクリームコロッケ▽ミックスピザ3枚▽スーパーコーンフライ200グラム▽照り焼ソースの鶏マヨ!▽ミックスピザ3枚入り――の7品目。

10月4日~11月5日の間に製造されたもので、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県の6都府県から苦情があった。最も高濃度で検出されたのは、10月7日製造のコーンクリームコロッケで、マルハニチロホールディングスによると、基準値の150万倍にあたる1万5千ppmだった。

このほか、岩手県、秋田県、千葉県、長野県、岐阜県、三重県、広島県の7県からも異臭などを訴える苦情があった。

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