「日経平均2万円接近も」2014年の日本をブロガーが予測

2014年も本格始動。そこで、ハフィントンポストのブロガーに「2014年の展望」というテーマでコメントを寄せていただきました。
Huffington Post

2014年も本格始動。そこで、ハフィントンポストのブロガーに「2014年はこうなる」というテーマで政治・経済・国際・社会・テクノロジー・ライフスタイル・エンタメさまざまなジャンルで2014年に起きそうな変化について展望してもらった。

【政治】

「行政課題を解決するスピードが加速」(一井暁子)

「地方の国に対する不信感は、危険水域を超えている」(林和弘)

安倍首相が掲げる「日本を、取り戻す。」の「、」は単なる息継ぎだと思っていましたが、息継ぎと見せかけて色んなことを瞬間的に&強引に進めちゃう「、」だとようやく気付いた昨年末でした。どう取り戻すか、何を見捨てるか……引き続き、急ぎ足の「、」に注視です。

武田砂鉄 フリーライター

自治体の中に民間が入り込み、行政課題を解決するスピードが加速する。国よりも自治体個別の取り組みが先行し、地方で横展開することで、気が付いたら旧来の国の制度が破壊され、作り直されているのではないか。ただ、自治体によって明暗が分かれるだろう。

一井暁子 一般社団法人つながる地域づくり研究所

道州制推進の動きや、国からの地方公務員の給与削減要請で、地方の国に対する不満や不信感は、もはや危険水域を超えている。14年度の交付税算定結果は、アメとムチが入り乱れる様相になるが、大都市以外の地方の連携は、より強固なものとなるだろう。

林 和弘 一般社団法人つながる地域づくり研究所

【経済】

「日本にチャンス到来」(山口巌)

「日経平均2万円接近も」(水野文也)

2014年、アメリカ経済は活況を持続。アメリカに雁行するかたちで日本、EU共に経済は浮揚。一方、新興産業国はアメリカの金融緩和縮小に直撃される。従って、日本にとっては「技術移転」、「投資」共にチャンス到来となる。

山口巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

株価は年明けからダッシュ。消費増税で景気鈍化しても、その分、当局が一段の金融緩和に踏み込むため、いわゆる“不景気の株高”を想定、日経平均2万円接近もありうる。

水野文也 千葉県議会議員

【国際】

「日中・日韓関係は低め安定」(凛)

「ハワイのバブルは崩壊」(井上泰浩)

日本外交の展望。日中・日韓関係は靖国神社参拝問題の影響もあり「開店休業状態」でしょうが、中国や韓国のできることも限られているので、「低目安定」といったところでしょうか。アメリカとは別に参拝問題で関係が決定的に悪化すると思えないので、基本的にこのままでしょう。

ブロガー、翻訳家

ハワイのバブルは崩壊(自信はないけど、少なくともしぼむ、かも)。ホノルルは物価・ホテルとも全米一の高さ。一部の金持ちは別ですけど、ホノルルで生活をすると「日本人(自分のこと)はなんて貧乏になったんだ」と痛感する。サーフィンするには最高ですが。

井上泰浩 広島市立大学国際学部教授、ハワイ大学マノア校客員研究員

【社会】

「五輪やW杯が健全な形でのナショナリズムの捌け口になれば」(Rootport)

私たちの生きる21世紀初頭は、自由主義の台頭による国民国家の解体と、それに対抗するための民族主義・排外保守主義の再燃がぶつかり合う時代です。2014年は、五輪やW杯などが、健全な形でのナショナリズムの捌け口になればいいな……と感じています。

Rootport 匿名ブロガー

2014年は予防と健康への関心がさらに高まり、難病対策に注目が集まり、国民一人一人が先進国日本に住んでいることを自覚する年になると思います。

中井まり ムコネットTwinkle Days代表、日本骨髄バンク説明員、ムコ多糖症患者の母親

<サービスの質、低下>

世界最高水準といわれる日本のサービス業だが、少子化、景気回復、ブラック企業問題で長時間労働が減少、のんびりした若者増加、などで人手不足に。一般的にサービスの質は低下しそれが標準になる。従業員が誇りを持てる一部のサービスブランドのみ質を保つ。

川北真紀子 マーケティング研究者、中部大学経営情報学部教授

CSR(企業の社会的責任)領域のトレンドは「ワークスタイル」。人材やHRという領域における社会貢献やCSR活動が増える年となるでしょう。

安藤光展 CSRコンサルタント、ブロガー

【テクノロジー】

「ウェアラブル機器が一般化する」(小林恭子)

「コンテンツ最強時代が到来」(内野宗治)

2014年はウェアラブル機器が一般化する年になるだろう。めがね型コンピューター「グーグル・グラス」が当初発表されたとき、非常に奇妙で異質なものに見えた。今はそれほど変には見えない。24時間、数十秒おきに自動的に写真を撮るカメラNarrative

やセンサーで脳波をキャッチし、自動的に映像記録を開始するNeurocamも出てきた。テクノロジーの進展で、あるときには異質で変だと思ったものが、日常の光景になってゆくのだろう。

小林恭子 在英ジャーナリスト、メディア・アナリスト

匿名化された個人情報にはビッグデータとしての価値がある。昨年はSuica問題が起きたが、感染症サーベイランスのように社会に価値を生む応用も多い。個人情報について、保護一辺倒から利活用とのバランスを図る方向に、内閣官房での検討が進むよう期待したい。

山田肇 東洋大学経済学部教授

“コンテンツ最強時代”が到来します。ビジネスとクリエイティブの一体化が進み、ライターやクリエイターなど優れたメディアコンテンツ制作者がマーケッター、ビジネスプロデューサーとして活躍の場を広げます。良質なメディアコンテンツこそがビジネスを牽引する主役になります。

内野宗治 スポーツコンテンツマーケッター

2014年、テレビとWEBの本格的融合がはじまる。スマホの一般化によりWEBで動画を見る頻度が急増。WEBを利用したマス、マスと連携したWEBがマネタイズ手法を模索しながら活発になると思います。

境 治 コピーライター、コミュニケーションディレクター、メディア戦略家、ソーシャルテレビ推進会議・主宰

スタートアップのハードウェア開発速度が更に向上する。洗練された製品が数多く生まれ、全産業を変容させていく。特にTV、UAV、iToy、AR、Wearableへ注目。例えばUAVは既に報道・警備へ影響を与えており、農業・物流でも変化を起こす。

土橋克寿 ramyu代表、ブロガー

【ライフスタイル・エンタメ】

「自己判断がキーワード」(みたけさやか)

「プラットフォームを使って、何をするか」が問われる(松岡由希子)

自分力を問われる、自己判断がキーワードの年だと思います。D出版社に伺うと昨年ビジネス書は男性は経営の古典本。女性は自分力UP系に目立った動きが出たとか。動きは強まると思います。中小企業は特に経営者の「自分力の限界」が経営の限界。自分と社会に素直に向き合える、物事をシンプルに観る力を持てた人が、速度的にも質的にも、より牽引力を持つ年になっていくと思います。

みたけさやか Faculty works Co, Ltd. 代表取締役、ストーン・コンシェルジュ、アクセサリー作家

<テレビについて>

Twitter TV指標が6月から導入される予定だが、これがどんな変化をテレビ業界にもたらすのか。単一の指標で評価されてきたテレビがより多様さを生むような変化になることを期待したい。

<映画について>

一昨年は踊る大捜査線シリーズ終了、昨年は宮崎駿監督引退。邦画はドル箱ブランドを失い、洋画は注目作ですら満足な興行成績をあげていない。今年は一層厳しくなるかもしれない。映画館で体験を消費することの意味をもっと突き詰めて考えないといけない。そこでしか味わえない体験を提供できるか、そこに映画が生き残る道があると思う。

杉本穂高 映画ブロガー

ソーシャルメディアの普及に加え、2012年頃から日本でも少しづつ広がってきたクラウドファンディングによって、ヒト・情報・お金をオンラインでつなぐ仕組みが確立されてきました。2014年は「これらの仕組みやプラットフォームを使って、何をするか?」が、より問われると思います。

松岡由希子 フリーランスライター

※皆様は、2014年の日本はどのような道をたどるとお考えですか。政治・経済・社会・ライフスタイル…さまざまなジャンルでご意見をお寄せ下さい。

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