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大寒波の北米、珍事件6選 脱獄囚戻り、シロクマも「無理」

2014年01月10日 15時51分 JST | 更新 2014年01月10日 15時51分 JST

東部や西南部の広い範囲で大寒波が襲った米国では、学校が閉鎖されたり、飛行機がキャンセルされたりしている。大寒波や、その原因になった「極渦」(ポーラー・ボルテックス)という言葉など、もう一生聞きたくないという人も多いことだろう。しかし、この歴史的大寒波には「笑える側面」もある。いくつかご紹介しよう。

脱獄囚も監獄に戻った

Photo by Elizabeth Thomsen/Flickr Creative Commons

ケンタッキー州にあるブラックバーン矯正施設で1月5日(米国時間)、ある囚人が脱走に成功したが、あまりの寒さに(最初はモーテルで滞在したが)、翌6日には施設に戻ったとAP通信は伝えている。

同施設があるレキシントン市は、6日の時点で華氏マイナス20度(摂氏マイナス28.9度)という、苦痛を伴うほどの寒さだった。この囚人はズボンとシャツとジャケットしか着ていなかったという。

シロクマも無理

Photo by Ralph Lee Hopkins via Getty Images

「風の街」と呼ばれるシカゴ市では7日、気温が華氏マイナス40度(摂氏マイナス40度)にまで下がった。その間、同市のリンカーン・パーク動物園にいるホッキョクグマのアナナ(12歳)は、暖かい部屋で保護されていた

アナナは、通常のホッキョクグマが食べるクジラの死骸などを餌として与えられていないため、野生のホッキョクグマに見られる最大5インチ(12.7センチ)の皮下脂肪を持っていないのだと、動物園の広報担当者はAP通信に対して説明している

「氷の地震」の爆発音

Photo by David Cooper via Getty Images

カナダのトロント市およびオンタリオ州の住民は、数日間にわたって大きな爆発音と弱い地震のような状況を経験した。氷震(氷河地震)だった。

氷震は、地下に染みこんだ雨や水が凍りついたときに発生する。「水は凍ると膨張する。そして、凍った土の中で膨張すると、その土に文字通り巨大な力がかかり、そのエネルギーが突然解き放たれる。ちょうど、地震によってエネルギーが放出され、地面が滑るようにだ」と、気象学者のナターシャ・ラムサハイ氏はCityNewsの取材に対して語っている。

ビートやチーズで道路や線路の氷を溶かす

Photo by John Moore/Getty Images

ビート・ジュース、チーズ製造後のブライン(塩水)、糖蜜液、ジャガイモ・ジュースの共通点がわかるだろうか。AP通信によれば、これらはみな、厳しい寒さの中で凍結した路面や線路を溶かす新たな手段として、テストが行われている物だ。

通常の塩は、華氏16度(摂氏マイナス8.9度)以下では基本的に効果を発揮しないのだという。手軽に利用でき、費用も安くて環境に優しい新しい手法が模索されている

火星より寒い気温

Photo by NASA/Getty Images

カナダのマニトバ州ウィニペグ市は12月31日(現地時間)、「火星より寒い気温」を記録した。スミソニアン学術協会のブログによると、火星の気温は、最近では摂氏マイナス25度~マイナス31.1度で推移しており、北米の多くの場所より暖かいのだ。

ただし、火星の気温はもっと寒くなる場合もある。摂氏21.1度~マイナス159.4度の範囲で変化しているのだ。

アラスカやモスクワより寒くなった南部諸州

Photo By Matt Stroshane/Bloomberg via Getty Images

テネシー州メンフィス市の気温は1月6日、アラスカ州アンカレッジ市よりも華氏で20度(摂氏で11.1度)低くなった。また、ジョージア州アトランタ市はロシアのモスクワ市より寒く、テネシー州ナッシュビル市はニューヨーク州オールバニ郡より寒かった。

翌7日には、フロリダ州マリアンナ市の気温がアンカレッジ市より華氏で2度(摂氏で1.1度)低くなった。極渦が発生する前には、フロリダ州とミネソタ州で華氏で115度(摂氏で63.9度)もの違いがあった。

[Brianna Elliott(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]

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