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田母神俊雄さんってどんな人?「日本は侵略していない」と主張した元航空幕僚長

2014年01月19日 17時00分 JST | 更新 2014年01月24日 01時22分 JST
時事通信社

1月23日に告示される東京都知事選に出馬を表明している、元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄(たもがみ・としお)氏。出馬表明をした、1月7日の記者会見では、「自衛隊を中心とした都民の救助体制を整えておく必要がある」と語った。田母神氏のこれまでの経歴を振り返る。

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田母神氏は1948年7月生まれの65歳。福島県郡山市出身で、防衛大学卒業後、航空自衛隊に入隊。統合幕僚学校長、航空総隊司令官などを歴任した後の2007年、航空幕僚長に就任した。2008年、民間の懸賞論文へ応募した「日本は侵略国家であったのか」と題した論文が、政府見解と異なる「過去の日本の行為は侵略ではなかった」とする内容であったため問題となった。

もし日本が侵略国家であったというならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だと言われる筋合いもない。



(田母神俊雄「日本は侵略国家であったのか」より)

この論文を発表したことで、田母神氏は幕僚長を更迭された。2008年11月3日に空将となったことで60歳定年制が適用され同日付けで定年退職した。同月11日に参議院防衛委員会に参考人招致されたが、そこでも論文の内容について否定することはなかった。

○浅尾慶一郎氏 田母神参考人は、今の議論で、過去は問題になっていない、「鵬友」の記事については問題になっていないけれども今回問題になったことについて、そして空幕長を更迭されたことについて簡潔に、なぜそうなったのか御自身の感想を伺いたいと思います。

○田母神俊雄氏 私は、言われております村山談話と異なる見解を表明したということで更迭をされたということでありますけれども、これについては、シビリアンコントロールの観点から私は見解の相違はないと思っておりますが、大臣が見解の相違があると判断をされて、不適切だと判断をして私を解任をするというのは政治的に当然だろうというふうに思います。私は、私の書いたものはいささかも間違っているとは思っていませんし、日本が正しい方向に行くためには必要なことだというふうに思っております。

(「参議院 防衛委員会 会議録」2008/11/11)

その後、田母神氏は2009年に株式会社田母神事務所を設立し代表取締役に就任し、全国各地での講演と執筆活動に従事。また、保守の立場から国民運動を展開する組織「頑張れ日本!全国行動委員会」の会長を務めている。

■東京都知事選出馬へ

東京都知事選への出馬を表明した2014年1月7日の会見で、田母神氏は「東京オリンピックがあるなかで、東京の強靭化対策が必要だ」と述べ、自衛隊を中心とした都民の救助体制の強化を訴えた。

皆さん、こんにちは。危険人物の田母神でございます。随分危ない奴だということで叩かれることが多いんですが、私は本当にいい人なんです。



私が都知事選に出馬する決意を固めましたのは、東京オリンピックがあるというなかで、東京の強靱化対策が必要だと。大災害が起きたときの都民を救済する対策を、きちんと整えたいと思って立候補を決意しました。



世界的に見ると、先進国では通常、軍が中心となって大規模災害に対応するという体制が作られています。でも、日本では「自衛隊をできるだけ使いたくない」ということで、自衛隊を中心とした災害救助体制が作られていないという問題があります。阪神大震災や東日本大震災を見ても、いざとなると自衛隊を使って救助するのが非常に重要だと、国民も都民も十分に理解されていると思う。自衛隊を中心とした都民の救助体制を整えておく必要があると思います。

(ニコニコ生放送「田母神俊雄氏 記者会見 生中継 」より 2014/01/07)

1月14日付けの田母神氏のブログによると、1月7日の記者会見には、日本維新の会の共同代表である石原慎太郎元東京都知事らが出席し、支持を表明したという。

東京都知事選に挑戦することを決意し、1月7日に記者会見をしてこれを公表した。石原慎太郎元東京都知事を始め、西村真悟衆議院議員、三宅博衆議院議員、中山成彬衆議院議員、小林正元参議院議員、外交評論家加瀬英明氏、作曲家すぎやまこういち氏らが会見の席に駆けつけて賛同を表明して頂いた。

(田母神俊雄公式ブログ「東京都知事選に挑戦する決意」より 2014/01/14 11:16)

■出馬表明後、NHKの報道に対してTwitterで苦言

1月13日、ACミランでのデビュー戦に臨んだ本田圭佑選手についてのニュースをNHKの朝のニュースで大きく報じたことに対して、田母神氏はTwitterで、「トップニュースで12分間もやることなのか。これでは国民が馬鹿になります」と発言し、物議を醸した。

ハフィントンポストには、田母神氏の発言に対して、「ニュース番組もバラエティ番組化しつつある」といった意見や、「炎上させたかったのでしょうか」といったコメントが寄せられた。

視聴率が取れそうなニュースにより多くの時間を割いているテレビ局の姿勢は、報道本来の使命から逸脱しているのではないだろうか。ニュース番組もバラエティ番組化しつつあるのは残念だ。

Hikaru M.さん

どんな意図でこの発言をしたのかはわかりませんが。炎上させたかったのでしょうか。都知事候補者としてあまり認知されてないので。・・・と、思われても仕方のない発言です。本気で都知事になりたいのであれば、この発言は控えるべきでは?

Taro Uedaさん

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