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武田薬品・長谷川閑史社長「世界的競争力を持つ企業へと変貌させる」外国人次期社長に託す

2014年01月23日 22時20分 JST
Reuters

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スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムに出席している武田薬品工業<4502.T>の長谷川閑史社長はロイターとのインタビューで、同社のグローバル化を次の段階に進める取り組みを外部から招く外国人の次期社長に託す考えを示した。

国内に目が向きがちだった日本の製薬業界において、同社が長谷川社長の後継者として英グラクソ・スミスクライン出身のフランス人、クリストフ・ウェバー氏を最高執行責任者(COO)に指名したことは思い切った決断と受け止められた。

しかし長谷川氏は、ウェバー氏指名は同社の戦略の延長線上にすぎないと指摘。「事業のあらゆる側面において武田を真に世界的競争力を持つ企業へと変貌させることが当面の戦略だ。非常にシンプルだ。そのためにはすべての重要なポジションでグローバルスタンダードに適した人材が必要だ」と述べた。

武田薬品はこれまでがん研究に特化したミレニアム社の買収など、大型のM&A(合併・買収)を通じて国際化を進めてきた。長谷川氏はこうした大型M&Aの時代はもはや終わったとする一方で、特定の分野では既存業務の拡充を目的とする小規模の事業買収を模索する可能性があるとした。

4月にCOOに就任するウェバー氏ついては、「3カ月から6カ月以内に」武田薬品を変革するアイデアを考え出すことを望んでいるとした。また「創業から230年間も日本人がトップを占めてきた組織に飛び込むことになる。組織を詳しく調べ、足りないところを見つけて優先順位を決めることに時間を使ってほしい」と述べ、「意欲的だが達成可能な目標を設定すべきだ」とした。

武田薬品は昨年末、肝機能に問題が生じる恐れがあるとして糖尿病治療薬の新薬候補品の開発を打ち切った。

長谷川氏は開発中止の影響は認めたが、営業利益率を上げる一方で1桁台半ばの売上高伸び率を目指す計画に変わりはないとした。

[ダボス(スイス) 23日 ロイター]

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