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ミャンマー語学習アプリを無料配布 富山の企業、難民二世ら向けに

2014年01月24日 16時42分 JST | 更新 2014年02月10日 15時03分 JST
Wataru Nakano

日本語しか話せない在日ミャンマー(ビルマ)人の子どもたちが増えており、親たちの頭を悩ませている。そんな子どもたちを手助けしようと、ミャンマー語のインターネット講座を手がける「クールアジア・ジャパン」(富山県上市町)は、2013年秋からスマートフォン用のミャンマー語学習アプリを無料提供している。

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ミャンマー語学習アプリ「ヤンゴンの誓い」

アプリの名は「ヤンゴンの誓い」。日本人ビジネスマンがミャンマーに赴任するストーリー展開で、ミャンマー文字をアルファベットなどの発音記号を対応させて敵を倒していくゲーム形式になっている。一部は無料でインストールできる。

公務員だったクールアジア・ジャパン社長の西野圭さん(39)は、2013年2月、英語教育学を専門にしている妻の環さん(37)と一緒に同社を創業した。2012年にミャンマーを訪れ、近年の民主化の進展を背景にして著しい経済発展を遂げている状況を目の当たりにした。同時に、日本企業も進出を加速させている一方でミャンマー語を学ぶ環境があまり整っていないところに注目した。

西野さんは「ミャンマー人はとても誠実で、日本人とメンタリティーも似ていると感じて好きになった。近い将来、日系企業にとってより需要なパートナーになり得ると確信した」と語る。

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最大都市ヤンゴン

ミャンマーは、1988年にクーデターで軍事政権が樹立した。それ以降、軍政は、民主化運動指導者アウンサンスーチー氏をたびたび自宅軟禁にするなど民主化運動を弾圧してきた。そのため、民主化運動を支持する若者の多くが、迫害を恐れて日本など海外に逃れてきた。

法務省によると、2013年6月時点で、中・長期の在留資格を持つ在日ミャンマー人は、難民認定者を含めて8255人いる。在日ミャンマー人が多く住む東京・高田馬場にはミャンマー料理店や雑貨店が点在し、「リトル・ヤンゴン」と呼ぶ人もいる。

在日ミャンマー人を支援している「ビルマ市民フォーラム」(東京都)は、その約半数が、難民として母国を逃れた人とその子どもたちとみている。民主化に伴って母国へ帰ることを望む人たちが増えているが、日本に生まれて日本の学校に通う子どもたちがミャンマー語を話せないため、帰国を踏みとどまっているケースも少なくないという。

アプリ「ヤンゴンの誓い」のこれまでのダウンロード数は約520だが、ミャンマー人二世向けの無料配布は4個人と1団体だけにとどまっている。西野さんは「もっと広く知ってもらい、役立ててほしい」と話す。

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