女性バンド「プッシー・ライオット」に"むち" ソチでコサック部隊【動画】

オリンピック開催中のロシア南部ソチで、ロシアの女性パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバーがプーチン大統領を批判するパフォーマンスをしたところ、治安部隊にムチでたたかれたり、唐辛子入りのスプレーをかけられたりして強制的に中断させられた。

冬季オリンピックが開催されているロシア南部ソチで、ロシアの女性パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバーが2月19日、プーチン大統領を批判するパフォーマンスをしたところ、治安部隊にむちでたたかれたり、唐辛子入りのスプレーをかけられたりして強制的に中断させられた。その様子は動画共有サイトYouTubeに投稿された。47NEWSなどが報じた。

治安部隊には、コサック・ダンスで有名な保守的な民族派の民警組織「コサック」も含まれていたという。

治安部隊はコサックらで構成されていた。動画サイト「ユーチューブ」にロシアのテレビ局が投稿した映像によると、メンバーを含む6人がマスクをかぶり「プーチンが祖国愛を教えてくれる」と声を上げながらパフォーマンスを開始すると、直後に10人以上の治安部隊が割って入り、マスクを無理やり脱がせた上で、殴ったり地面に押し倒したりした。

(47NEWS「ロシア女性バンドにむち ソチでコサック部隊」より 2014/02/20 05:51)

プッシー・ライオットのメンバー2人は2月18日、人権活動家とともに、「窃盗事件の関連」という名目で治安当局に一時拘束されたばかりだった。この2人は、2012年にロシア正教会の聖堂でプーチン氏を批判する歌を歌ったとして暴徒行為罪で検挙されて服役し、2013年12月に釈放された。釈放後もプーチン氏の批判を続けている。

ロシアでは2013年、同性愛者による集会の禁止や、未成年者に対して同性愛の情報を伝えることを禁止する法律が成立しており、人権状況に対して欧米各国や人権団体は批判を強めている。

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