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再稼働する原発第1号が決定へ 審査を優先する発電所を決める方針

2014年02月19日 19時40分 JST | 更新 2014年02月20日 00時39分 JST
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原発新基準で再稼働する原発第1号が決まる--。

原子力規制委員会は2月19日、原発再稼働の前提となる安全審査を優先して行う原子力発電所を決めるとした。現在審査が先行している原発の中から1つを絞り込むことになるという。

原子力規制委員会の安全審査に通過することは、原発再稼働の前提となっている。優先する原発を決めて審査要員を集中させることで、早期の審査終了が見込まれる。対象となる原発は3月上旬にも決定する見通し。ロイターなどが報じた。

どのプラントが審査書案作成の対象となるかについては、審査状況を確認の上、早ければ来月上旬にも絞り込みが行われる見通しだ。規制委の更田豊志委員は、「1つのものに絞るということだと思う」と述べた。田中俊一委員長は会合で、「極めて長時間の審査に対する集大成だ」などと語り、再稼動への「お墨付き」を与える審査終了への意欲をにじませた。



(ロイター「原子力規制委、原発の新規制適合性審査結論へ先行組を絞り込み」より 2014/02/19 14:35)

原発の新規制基準が施行された2013年7月以来、10原発17基の安全審査が申請されている。このうち、次の6原発10基の審査が先行している状態だ。このなかから選ばれた原発が、事実上の再稼働第1号となる可能性が高い。

【北海道】泊原発(3号基)

【福井県】大飯原発(3、4号基)、高浜原発(3、4号基)

【佐賀県】玄海原発(3、4号基)

【愛媛県】伊方原発(3号機)

【鹿児島県】川内原発(1、2号基)

これらの10基は、東京電力福島第一原発とは異なる加圧水型炉(PWR)で、新基準でフィルター付きベントなどの設置が5年間猶予されている。

今後の審査の流れについて、NHKは次のように報じている。

審査で重視されている「基準地震動」と呼ばれる想定する揺れの強さなどが妥当と判断された場合、審査結果をまとめる「審査書」を作成することにし、今後2週間から3週間かけて優先的に審査を進める原発を決定するという案が示されました。

そして「審査書」の原案を作ったあとに、審査に対する技術的な意見を4週間程度をかけて広く募集したり、原発の立地自治体や周辺自治体で公聴会を開いたりすることにしています。



(NHKニュース「安全審査 優先的に進める原発を決定へ NHKニュース」より 2014/02/19 12:35)

安全審査は当初の見込みよりも進行が遅れており、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、審査は今年度内には終わらないとの見方を示していた。

審査の遅れに対し茂木敏充経済産業大臣は18日、原子力規制委に対し「審査の見通しを示すことは、事業者や関係者が今後の対応や経営に一定の見通しを持つうえでも有益である」と注文をつけている。田中委員長は今回の優先的に審査する原発を決める方針について、茂木敏充経済産業相の発言とは無関係と強調している。

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