TPPの日米協議が物別れ 甘利明氏「依然として大きな溝」

日米両国がシンガポールで開いていた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で溝が埋まっていない農産品主要5項目の関税をめぐる協議は24日、物別れに終わった。
Reuters

日米両国がシンガポールで開いていた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で溝が埋まっていない農産品主要5項目の関税をめぐる協議は24日、物別れに終わった。

甘利経済再生担当相は協議後、記者団に対し、日米間には依然として大きな溝が残っているとしながらも、相違点の解消に向け、実務者会合を開催することで合意したことを明らかにした。

ただ、現時点では25日に日米の閣僚級会議は予定されていないという。

同相は、他の国の間で行われている二国間交渉は進展を見せており、歩み寄りが見られる部門もあると評価。ただ、全体のTPP交渉が原則合意に至る見通しはあるかとの質問に対し、交渉はまだそうした段階には至っていないとの見方を示した。

TPP交渉に参加している日米など12カ国は、22日から25日までの日程でシンガポールで閣僚級会合を開いているが、日米間で懸案となっている農産品の関税問題は、全体の合意に向けた主要な案件の1つとなっている。

この日に物別れに終わった日米協議は、22日に閣僚会議が始まってから2回目の協議だった。

[シンガポール 24日 ロイター]

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