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『ぐりとぐら』誕生50周年で初の本格的展覧会 絵本の中へ入り込めるような空間演出も

2014年02月28日 21時27分 JST | 更新 2014年09月30日 17時41分 JST
©Rieko Nakagawa,©Yuriko Yamawaki

子供の頃、小さな野ねずみたちが森で見つけた大きな卵で作った、黄色くてふんわりしたカステラを食べたいと思った人は多いだろう。長年にわたり、子供たちに愛されてきた絵本『ぐりとぐら』。1963年に初めて出版されてから50周年を記念した初の本格的な展覧会「誕生50周年 ぐりとぐら展」が東京・松屋銀座で開かれている(2014年3月10日まで)。

『ぐりとぐら』は姉、中川李枝子さんの文章と妹の山脇(大村)百合子さんの絵による絵本シリーズ。保育士だった中川さんの「子供たちと幸せな時間をもちたい」という思いから誕生した作品で、50年間で7つの物語絵本を始め、関連本も出版。第一作となった『ぐりとぐら』はこれまで11の国・地域で翻訳され、世代や国境を超えて愛されている。

この展覧会では、シリーズ7作品の原画約70点を含め、初版本や制作資料など約200点の展示で『ぐりとぐら』の物語が紹介されている。例えば、「このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること」と歌うぐりとぐら。展示された資料では、大勢の子供たちを魅了したカステラを始め、バスケットに詰めたサンドイッチや果物、クリスマスのごちそうなど、『ぐりとぐら』が大切にしてきたものが伝えられている。

会場デザインは家具デザイナーの小泉誠さんが担当。大きな絵本のような小部屋を作り、まるで、ぐりとぐらとなって絵本の中へと紛れ込んだような気分になれる演出がほどこされている。また、会場では2月1日に開催された中川さんと宮崎駿監督による講演会映像の一部を上映。全作品が読める読書コーナーも設けられており、子供から大人まで『ぐりとぐら』の世界を楽しめる空間となっている。

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『ぐりとぐら』50周年に寄せて、姉妹はこんなメッセージを寄せている。

 

「ぐりとぐら 50年 おめでとう」と、お声をかけられても、
ぐりとぐらは、はい、このとおり、いつもと同じです。

(中略)

 みなさん ほんとにありがとう。
 さて、今日はどこで、だれと何して遊ぼうか。地球にはお友だちがいっぱい!
 くいしんぼで お料理がとくいなぐりとぐらは、だれもが元気で仲よく、

たのしく よろこぶようにと はりきっています。

(展覧会図録より引用)

「ぐりとぐら展」は今後、長島美術館(鹿児島県)、ひろしま美術館(広島県)、ジェイアール名古屋タカシマヤ(愛知県)、伊丹市立美術館(兵庫県)を巡回する。

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