ニュース

従軍慰安婦は「重大な人権侵害」 駐韓アメリカ大使、日本に問題解決を要請

2014年03月06日 18時47分 JST | 更新 2014年03月06日 18時59分 JST
時事通信社

ソン・キム駐韓アメリカ大使は、3月6日にソウルで開かれた記者会見にて、従軍慰安婦問題は「極めて重大な人権侵害」であると発言し、「日本の指導者の前向きな対応」を求めた。時事ドットコムが報じた。

ソン・キム駐韓米大使は6日、ソウルで記者会見し、従軍慰安婦問題について「極めて重大な人権侵害だ。日本の指導者が生存者の苦痛を減らす形で解決を図ることを希望する」と日本の前向きな対応を求めた。

(時事ドットコム「日本は慰安婦問題解決を=『重大な人権侵害』-駐韓米大使」より 2014年3月6日15時00分)

ソン・キム大使は韓国系アメリカ人で、中学1年生まで韓国に住んでいたことで知られている。しかし、韓国でアメリカ政府を代表する大使による公の場での発言だけに、日本に対するオバマ政権の強い不満を反映しているとみられている。

またキム大使は、在日アメリカ大使館が安倍首相の靖国参拝に対して「失望した」と表明したことについて、「アメリカ大使館が失望を表すのはよくあることではない」とし、アメリカ政府の批判的な姿勢を強調した。

キム大使は、安倍晋三首相の靖国神社参拝に在日米大使館が「失望」を表明したことについて「われわれが望むのは、日本が隣国の憂慮を静める行動をしてほしい、挑発的に映る行動を控えてほしい、ということだ。米大使館が同盟国に『失望』を表すのはよくあることではない。非常に強く(失望を)感じたためだ」と説明した。

(時事ドットコム「日本は慰安婦問題解決を=『重大な人権侵害』-駐韓米大使」より 2014年3月6日15時00分)

■前日には韓国外相が、国連で日本を非難

ソン・キム大使が会見を開いた前日の3月5日には、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相がジュネーブで開かれた国連人権理事会で演説し、慰安婦問題をめぐって日本を強く非難した。

韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相は5日、ジュネーブの国連人権理事会で演説し、旧日本軍による慰安婦問題を「普遍的な人権問題だ」と訴えた。安倍政権による河野談話の再検証作業や3日の桜田義孝文部科学副大臣の発言にも触れ、「歴史の真実を軽視し、人間性を侮辱する態度だ」と批判した。

(中略)オランダの元慰安婦の証言も引用し、慰安婦問題は日韓の二国間問題ではないとして、日本政府に「過去の行動の責任をとり、将来の世代に正しい歴史を教育する」よう求めた。

(朝日新聞デジタル「韓国外相、国連で慰安婦問題批判 人権理で初の直接提起」より 2014年3月6日 00時00分)

ソン・キム大使は同じ会見の場で、尹外相のこうした発言にも触れ、「(尹氏の主張に)同意する」と表明した。

■菅官房長官「同じ場で反論したい」

尹外相の発言に対して、菅官房長官は3月6日の午前に開かれた記者会見で「極めて残念だ」と述べ、「同じ国連人権理事会の場で反論したい」と強気の姿勢を見せた。その上で、以下のように続けたとNHKニュースが報じている。

菅官房長官は「慰安婦問題については、常にわが国の立場を韓国側に伝えている。20世紀は女性の人権が侵害された世紀で、安倍総理大臣を中心に21世紀は戦争のない平和な世界を築き上げていきたいという思いであり、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方に対しては、まさに胸の痛む思いだ。そうした日本の主張をしっかりと表明したい」と述べました。

(NHKニュース「慰安婦問題 国連人権理事会で韓国に反論へ」より 2014年3月6日 13時13分)

関連記事

韓国「慰安婦問題の漫画」画像集