オウム・平田信被告に懲役9年判決 東京地裁

オウム真理教の元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判で、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)は3月7日、懲役9年(求刑懲役12年)の実刑判決を言い渡した。

オウム真理教の元幹部で、逮捕監禁罪などに問われた平田信被告(48)の裁判員裁判で、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)は3月7日、懲役9年(求刑懲役12年)の実刑判決を言い渡した。

平田被告は、1995年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)拉致など3事件で起訴された。平田被告は1月中旬の公判で、拉致の計画を知らなかったと主張。「女性信者を助けに行くと思っていた。見張りをしただけだ」と述べ、ほう助罪にとどまると主張していた。MSN産経ニュースなどが報じた。

検察側は論告で、仮谷さんを「教団施設に連れてくる」と説明した、などとする元幹部らの証言は信用性が高く、被告は「拉致することを理解して了承した」と指摘。その上で、「重要な役割を担っていた。逃亡生活を続けた行動は身勝手で、不合理な弁解を続けている」としていた。

これに対して弁護側は、拉致事件の役割は幇助(ほうじょ)にとどまり、「懲役4年が妥当」と主張していた。

(MSN産経ニュース「【オウム法廷再び】平田被告に懲役9年判決」より 2014/03/07 15:28)

平田被告は約17年間逃亡していたが、2011年の大みそかに警視庁に出頭し、翌日逮捕された。

注目記事