あなたの知らないアフガニスタン軍の素顔【画像】

「彼らはいたるところに庭園をもっています」映画製作者であるBrenda Dorne氏は語る。彼女は今、ありそうもないテーマの作品に熱中している。そのテーマとは、「アフガニスタン国軍 まもなくタリバンの主要な敵になるだろう」

「彼らは至る所に庭園をもっています」映画製作者であるBrenda Dorne氏は語る。彼女は今、ありそうもないテーマの作品に熱中している。そのテーマとは、「アフガニスタン軍 まもなくタリバンの主要な敵になるだろう」

Afghan soldiers, filmed for the upcoming nonfiction short, "Afghanistan Rising." Photograph courtesy EXE Studio Global.

今年の年末までに、アメリカ軍は帝国の墓場といわれるアフガニスタンから撤退する可能性が高い。アフガニスタン軍の約20万人の兵士は、主に彼らの「敵」から自らを守り通すために残されることになる。ここで「敵」というのは反乱軍のことである。彼らがどれだけうまくやっていけるかは、欧米メディアが大いに臆測するところである。ある者はカブール西部のこぎれいなテント張りの士官学校の「昔ながらの英国人気質」に悪口を浴びせる。他の者は兵士の間での薬物の使用率と友軍からの砲火に気をもんでいる。

一方、アフガニスタン軍についての映画「Afghanistan Rising」を制作するためにアフガニスタンに旅したDorne氏は、子供たちの寄宿学校に訪問したできごとについて語った。

「制服はこぎれいで、倉庫は素朴で清潔でした。彼らはたいへん良好に組織されており、また、基地は、私がアメリカで撮影してきた多くの基地よりもすてきなものでした」彼女はハフィントンポストに対し、電話インタビューで語った。庭園は将軍たちの所有である。将軍たちはここでは教官であるが、基地にいることが多い。

Recruits at the Kabul Military Training Center, some 8 miles east of the city's outskirts. Photograph courtesy EXE Studio Global.

もちろん、現実は血まみれであり、また、複雑である。先月には2010年以来の最悪と見られる反乱軍によるアフガニスタン軍への攻撃があり、夜通しの待ち伏せにより、21名の兵士、--そのほとんどは眠っていた-- 殺害された。庭園か、もしくは、一文無し。アフガニスタン軍部隊は脆弱である。ニューヨークタイムズはこのように書く「もはやアメリカやその他のNATOの顧問団に伴われておらず、近接航空支援も見られなくなった」

Dorne氏の会社EXE Studio Globalは、アメリカ軍との契約を多く行っているが、Dorne氏が語るところでは、そのような報告が欠けているのは、アフガニスタンで準備を進めている将軍、指揮官、兵士の精神的な感覚である。

「私たちが滞在した1か月間ずっと、彼らが、彼らが優雅で、希望と活力に満ちあふれた状態にあることを感じ続けないわけにはいきませんでした」彼女は語る。

彼女のチームには、アフガニスタンに住むアメリカ人、監督のSam French氏がいる。同国の危険な、ポロに似た国技についての映画である、French監督の2012年の短編映画「Buzkashi Boys」は昨年、オスカーにノミネートされた。

Fresh graduates of the KMTC at convocation. Photograph courtesy EXE Studio Global.

外部者 (Dorne氏によると、セキュリティ上の理由により、誰であるか特定することができない) に制作を依頼され、米国務省、アフガニスタン軍、およびアフガニスタン治安部隊のメンバーのみが見ることを目的とした、French監督、Dorne氏のプロデュースの下で制作された20分間のノンフィクション映画は、”different beast altogether”、というものだった。「Afghanistan Rising」は、兵士用に靴下を手に入れることから、弾薬の保管まで、兵站の重要性に関する研修ビデオのようなものである。EXEチームは、基地と軍倉庫内を撮影するために、2013年に1か月間、アフガニスタンで過ごした。

しかし、映画フィルムを手にアメリカに戻ってきた時点で、Dorne氏とそのクライアントは、映画を一般人も見られるように広くネット上で公開することを決定した。(とはいえ数週間しか、オンラインで見ることができない。予告編をここから見ることができる。)

映画の公式サイトで、Dorne氏は理由を説明している。彼女が記述するところでは、アフガニスタンへの到着は、「入り乱れた軍隊」に出会うことを期待してのことだったが、実際には、2014年の戦略を議論する、将軍たちの活発な会議を撮影するに終わっただけだった。

A member of the Afghan Air Force. Photograph courtesy EXE Studio Global.

駆け出しの軍隊、Dorne氏の言葉では「組織され、力強く、団結している」軍隊だが、のこの光景は、彼女が一般大衆の意識に根付かせたいものである。

「歴史的に見て、メディアは戦争に勝つための強力なツールでした」Dorne氏は書く。「しかし、私たちがアメリカでアフガニスタンについて聞くことの大半は否定的な報道です。私たちはヒーローの物語を作るつもりはありません。私たちは成功については聞いていません」

[(English) Translated by Gengo]

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