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ヒマラヤのはちみつ、すごい採り方(画像)

2014年03月19日 17時39分 JST | 更新 2014年03月20日 14時52分 JST
Andrew Newey

ヒマラヤ山岳部には、昔ながらのやり方でハチミツを集める「ハニーハンター」がいる。現代の養蜂は工業化され、蜂群崩壊症候群(CCD)などの問題も発生しているが、ヒマラヤのハニーハンターたちは、古代にタイムスリップしたかのようだ。

写真家アンドリュー・ニューイー氏は、ネパールのアンナプルナ連峰付近に住むグルン族のもとで2週間を過ごし、紀元前1万1000年前から伝わると見られるハチミツ狩りの様子を写真に収めた。

気候変動や観光産業の影響で年々困難さを増しているハチミツ狩りの消えゆく伝統を伝える貴重な記録だ。同氏はハフィントンポストアメリカ版に対し、こう語っている。

ネパールで行われているハチミツ狩りについては、かねてから知っていました。しかし、古代からの伝統であるハチミツ狩りが数々の脅威にさらされていると耳にし、ネパール中央部カスキ郡の山の頂上に位置する人里離れた村に2週間滞在したのです。

その間、3日間にわたる秋のハチミツ狩りが行われたのですが、気候変動やミツバチ生息数の減少の影響で、通常より6週間も遅くなりました。ヒマラヤオオミツバチは、高山植物の受粉に欠かせない存在でありながら、その数は激減しています。その結果、周辺の生態系は危機に直面し、地域全体の食料供給の基盤が脅かされているのです。

  • Andrew Newey / andrewnewey.com
    断崖につるされた縄ばしごにつかまってハチミツ狩りを行なうのが「カッター」だ。「タンゴ」という先の尖った木の棒を使い、長年かけて培った正確さと技術で、ハチの巣を突く。
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    ほとんどのハチの巣は、敵を寄せつけないよう断崖に位置しており、容易には近づけない。また、直射日光ができるだけ当たるよう、南西を向いた崖にある。
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    崖のてっぺんに突き出た木に登って、縄ばしごの位置を調整する仲間「クイチェ」の様子を熱心に見つめるカッター。
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    ハンターたちは、生木に火をつけて煙を起こし、まずハチを巣の外におびき出してから、むき出しになったハチの巣を断崖から引きはがす。
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    縄ばしごを下りてくるハンターたちの身体には血がにじみ、水ぶくれができ、ハチに刺された跡が見える。ハチミツ狩りが命がけの伝統である証拠だ。
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    タンゴという竹の棒を使い、ハンターのすぐ横につるされたかごを断崖に押しつける。そのかごでハチの巣をキャッチし、地上に下ろすのだ。
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    60メートルほど頭上で縄ばしごにつかまるカッターが態勢を整える様子を、グルン族の男性が崖の下から見守っている。
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    地面に落ちた新鮮なハチミツにありついた、付近の村に住む少年。
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    ハチミツ狩りの前に、ハニーハンターたちは崖の神様の怒りを鎮めるための儀式を執り行わなければならない。いけにえのヒツジや花、果物や米を捧げ、ハチミツ狩りの安全を祈願する。
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    立ち上る煙でハチが巣から出てくるまで、縄ばしごにつかまって待つハンターの仕事は命がけだ。

ヒマラヤオオミツバチは、ヒマラヤ山岳地帯にしか生息しない珍しいミツバチで、そのハチミツは薬効成分があり、世界中から需要があるとされている。

[(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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