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ナタリア・ポクロンスカヤ検事総長、日本で萌えキャラ化されて困惑【クリミア情勢】

2014年03月24日 19時39分 JST | 更新 2014年03月25日 14時20分 JST

クリミアのナタリア・ポクロンスカヤ検事総長が、日本で美少女キャラクターとして描かれて人気になっていることに困惑している。「私には全く関係ありません。仕事の成果を評価してください」と話していると、ロシアのメディア企業「コムソモリスカヤ・プラウダ」が3月22日に報じた。

——日本でアニメキャラとしてスターになっていることをどう思いますか?

「私には全く関係ありません。私は仕事の成果で評価されたいし、そうなるように努力したいです。正直に言うと、私をアニメのキャラクターのように描いたイラストなどは、今まで見ていませんでした。今日になって、ジャーナリストから写真を見せられたんです。私の娘はネット上で何が起こっているのかを知っていて『お母さんはヒーローだったんだ』と言っていました」

(コムソモリスカヤ・プラウダ「ナタリア・ポクロンスカヤ氏:アニメのヒロインとなったことを娘から聞いたが、仕事で評価されたい」2014/03/22 00:48)

また同サイトの3月23日の記事によると、ポクロンスカヤ氏を名乗るツイッターアカウントについても「私はやっていません」と否定。別人による、なりすましだった模様だ。

34歳のポクロンスカヤ氏は、クリミア自治共和国の検事総長として3月6日に就任したばかり。その就任会見の模様がYoutubeにアップされたことで、その美貌に注目が集まった。24日現在で120万再生を超えているほどだ。

日本の画像投稿サイト「Pixiv」でアニメキャラ風の似顔絵が多数投稿されたことで、アメリカのブルームバーグ、イギリスのBBC、ドイツのビルトなど世界各国のメディアが「クリミアの検事総長、日本でアニメキャラに」などと次々に報道した。これを受けて、ロシアでもポクロンスカヤ氏への取材が殺到しているという。

■ポクロンスカヤ氏の画像集(ハフィントンポスト・フランス版より)

(※日本人以外が手がけた物が混じっています)

Les fanarts de Natalia Poklonskaya

■暗殺計画も判明、執務室は厳重な警備

3月1日以降、クリミア半島はロシア軍が掌握している。クリミア自治共和国はウクライナから独立宣言をした上で住民投票の結果、ロシアへの編入を決議した。欧米各国の反対にも関わらず、ロシアのプーチン大統領は3月18日にクリミア編入を表明した。クリミアに残るウクライナ軍を排除しつつロシア併合を進めている。

ポクロンスカヤ氏が検事総長に就任したのは、ロシア編入をめぐってロシア系の武装勢力とウクライナ軍が衝突しているさなかだった。クリミア自治共和国のアクショーノフ首相が親ウクライナの検事総長を解任したが、4人の男性が後任となるのを固辞した。そのため、若手検事であるポクロンスカヤ氏に白羽の矢が立ったのが実態だったようだ。

ただし、政情不安定な同地ではすでにポクロンスカヤ氏の暗殺計画すら判明。彼女の執務室は自動小銃のガードマンで厳重に警備されていると、国営ラジオ局の「ロシアの声」が報じた。

ロシアでも彼女の美しさは高く評価されているが、それに加え、彼女に先立つ4人の男性が怖気をなして就任を拒んだ検事総長のポストを我が物とした勇気が認められた。ポクロンスカヤに対する暗殺の企てが既に露見している。彼女の書斎はいま、自動小銃で警護されている。

(ロシアの声「クリミア検事総長ポクロンスカヤ:私はアニメの主人公じゃない、検事総長だ (ビデオ)」2014/03/23 12:04)

ポクロンスカヤ氏が極東の島国で人気になっていることを素直に喜べないのは、クリミアを取り巻く状況が非常に深刻であることを物語っている。

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