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【袴田事件】袴田元被告の姉「うれしい」と満面の笑み 再審決定に喜びの声

2014年03月27日 16時41分 JST | 更新 2014年03月27日 16時46分 JST
時事通信社

逮捕から48年、死刑確定からは33年。ついに司法の重い扉が開いた--。静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、静岡地裁は3月27日、袴田巌元被告(78)の再審開始を認める決定を出した。これを受け、姉の秀子さん(81)は「ただうれしい、それだけです」と満面の笑みで述べた。時事ドットコムなどが伝えた。

秀子さんと弁護団は午前10時前、決定文を受け取るため、緊張した面持ちで地裁の建物に入った。約5分後、弁護士が建物から飛び出して「再審開始」と書かれた垂れ幕を掲げると、地裁前に集まった支援者からは「やった」「素晴らしい」と喜びの声が上がった。互いに手を取り合って涙を流す支援者もいた。

(時事ドットコム「満面の笑み「うれしい」=再審開始決定受け-死刑囚の姉・袴田事件」より 2014/03/27 10:41)

決定を受け、弁護団の小川秀世事務局長は「主張が100%認められた決定文だ」と喜びをあらわにした。

西嶋勝彦弁護団長は決定で「5点の衣類」が捏(ねつ)造(ぞう)された疑いにまで踏み込んでいる点について触れ、「捏造に関わった人たちは名乗りを上げて真相を明らかにしてほしい。また捜査機関だけでなく、誤った判断をした司法も猛省してほしい」と批判した。

(MSN産経ニュース「【袴田事件再審】弁護団『主張が100%認められたか』」より 2014/03/27 14:05)

秀子さんは、今回の第2次請求審で弟に代わって申立人となり、また30年以上にわたって袴田元被告のいる東京拘置所(東京・小菅)に通うなど元被告を支え続けてきた。しかし袴田元被告は長期にわたって勾留され、長く施設に収容されることで精神が不安定になる「拘禁反応」が出ており、認知症も進行しているという。

面会に通ううち、袴田元被告は「痛みを出す電気で攻撃されている」「ごはんに毒が盛られている」などと訴えるようになった。長期にわたる勾留で、拘禁反応が出始めていた。認知症も進行し「姉なんていない」「こっちには用はない」と話すようになり、平成22(2010)年の8月以降、毎月1回訪れる秀子さんに対し、袴田元被告は面会を拒否し続けている。

(MSN産経ニュース「【袴田事件再審】「本当にありがとうございます」 逮捕から48年、弟支え続けた81歳姉の思い」より 2014/03/27 11:36)

死刑廃止を訴える国際人権団体「アムネスティ日本」は27日、「袴田事件は、取調べでの不公正な手続きや、証拠の妥当性などが問題となってきた。検察庁は、袴田事件における真実と向き合い、今こそ司法の正義を実現すべきである」として、静岡地検に対して即時抗告をしないよう強く要請する声明を出した。

■検察は「厳しい決定」との受け止め

一方、袴田巌元被告の再審開始決定について、検察側は不服申し立てをする方針という。

静岡地検の西谷隆次席検事は「予想外の決定。上級庁と協議して速やかに対応する」と語った。刑の執行停止に対しては即日、不服申し立てをする方針。再審開始の判断については、不服申し立てを28日以降に行う方向とみられる。

(朝日新聞デジタル「袴田事件の再審開始決定、釈放へ 証拠「捏造の疑い」」より 2014/03/27 10:55)

ただし、NHKニュースによると、検察庁幹部は「決定は厳しい内容」との受け止めを示している。

(検察庁の)別の幹部は「大変な決定で非常に厳しく衝撃は大きい。当然、即時抗告を検討すると思うが、裁判所がかなり踏み込んでいるなら最後は従わざるをえないかもしれない」と話しています。

(NHKニュース「袴田事件 再審決定に喜びの声」より 2014/03/27 12:35)

■裁判長は秋葉原無差別殺傷事件も担当

今回の決定を出した村山浩昭裁判長(57)は、MSN産経ニュースなどによると、1983年に任官し、東京地裁部総括判事などを務めた。東京地裁では08年6月に起きた東京・秋葉原での無差別連続殺傷事件や、09年に覚醒剤取締法違反の罪に問われたタレント酒井法子さんの裁判を担当。2012年から静岡地家裁の部総括判事を務めている。

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