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小保方さん 実験ノートには日付も詳細もなく要件を満たさず

2014年04月02日 20時42分 JST | 更新 2014年04月06日 14時08分 JST
Bloomberg via Getty Images
Masatoshi Takeichi, head of Riken Center for Developmental Biology, from left, Maki Kawai, an executive director at Riken, Ryoji Noyori, a Nobel Prize-winning chemist and president of Riken, and Minoru Yonekura, an executive director at Riken, bow during a news conference in Tokyo, Japan, on Friday, March 14, 2014. Japans Riken center apologized for errors in a pair of studies that had outlined a simpler, quicker way of making stem cells and said the institute is considering recommending a retraction. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images

STAP細胞をめぐる論文の不正問題に関して、4月1日、理化学研究所は研究ユニットリーダーの小保方晴子さんが論文の捏造・改ざんに関わったと最終報告書でまとめた。同日行われた記者会見での発表によると、研究の過程の裏付けとなる実験ノートについては、3年で2冊しか残されていなかったという。

実験ノートには、日付、研究内容、署名を記載し、ページに余白が残る場合は、後から追加で書き込むのを防ぐよう、斜線を引いて埋めるなどするが、小保方さんが残したノートには、日付すら記載されておらず、そうした要件が満たされていないことが、STAP細胞の存在を証明できない理由のひとつになっている。

理研発生・再生科学総合研究センターによると、実験ノートは最終的に理研が保管するのがルール。5年以上保管し、勝手に破棄したら処分の対象。実験の日付がはっきりするように切り離しができないノートを使うのが常識という。

奈良先端科学技術大学院大の佐藤匠徳教授(組織再生工学)は実験データは必ずその日のうちに日付とともにノートに記録する▽ボールペンを使い、間違えた部分は、修正がわかるよう線で消す――などと指導している。政策研究大学院大学の隅蔵康一准教授(科学技術政策)は「要件を満たしたノートは、研究不正が疑われたときに自分を守る手段になる」と話す。



(朝日新聞デジタル「小保方さん実験ノート、記載乏しく再現不能 STAP論文問題」より 2014/04/03 05:00)

実験ノートの取り方については、北里大学准教授の野島高彦さんのブログに詳しい。

実験ノートは,実験者が実際にその実験を行ったことを示す唯一の物的証拠となるものです.また,実験レポートを書くために必要な,全実験結果が記された記録です.

(中略)

実験ノートには,その実験に関係する全てのものごとを積極的に記載しましょう.実験テーマ,実験年月日,天候,気温,気圧,湿度,といった基本情報にはじまり,実験から得られた数値,観察結果,実験をやりながら思いついたこと,考えたこと,その他,なんでも記録します.

(中略)

実験ノートには,その場で記入することが大切です.メモ用紙や下書き用紙に記録しておいて,あとから実験ノートに清書しようとする人がいますが,それでは実験ノートになりません.薬包紙だとか手のひらだとかに記録しておく,などというのは論外です.すべての記録に関して最初に記入されるのが実験ノートです



大学1年生の化学(北里大学・野島高彦)「実験ノートには何を記録するのか?」より 2013/06/01)

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