健康診断に新基準を提言、正常値「緩めるべき」と専門家委員会

人間ドックの検査で「健康」とされる基準が見直されることになる
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人間ドックの検査で「健康」とされる基準について、人間ドック学会などが作る専門家委員会は4月4日、現在の基準で正常とされている数値の範囲を、大幅に緩めるべきだとする調査結果を発表した。

およそ5万人のデータを解析し、正常とされる数値の範囲を調べたところ、血圧や中性脂肪、悪玉コレステロールなどの数値について、現在正常とされる数値に違いが見られたという。朝日新聞デジタルなどが報じた。

従来は130未満を「異常なし」としていた収縮期血圧は、147でも健康だった。肥満度をみる体格指数「BMI」も、男性で「18・5~27・7」、女性は「16・8~26・1」の範囲におさまれば健康だった。現行は25以上は肥満とされている。

コレステロール値については性別、女性は年齢によって健康な人の値が大きく変わるとして、それぞれに分けることにした。現行の基準では特に閉経後の女性は高脂血症と診断されやすくなっていた。

朝日新聞デジタル『「健康」基準、広げます 人間ドック学会、血圧や肥満度』より 2014/04/05 05:00)

人間ドックや企業の健康診断では、基準値の範囲内に入るかどうかで正常かどうかを判定している。しかし、この基準値は、同学会が公表している判別値を使う施設もあれば、日本高血圧学会など各専門学会が定めた診断基準を利用する施設もあるなど、バラバラな状況だ。人間ドック学会などは新基準を健診施設などで利用するよう働きかけるという。

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