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北朝鮮ミサイルに対応 イージス艦2隻を日本に追加配備へ アメリカ国防長官が表明

2014年04月06日 14時07分 JST | 更新 2014年04月06日 16時16分 JST
EPA時事

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来日中のヘーゲル米国防長官は6日、小野寺五典防衛相と会談した。同長官は会談後の共同会見で、ロシアのクリミア編入を引き合いに出しながら、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる中国の動きを強くけん制。さらに対北朝鮮への抑止力を高めるため、イージス艦2隻を日本へ追加配備することを明らかにし、日本を取り巻く地域情勢の安定に積極的に関っていく姿勢を強調した。

<日米安保条約にコミット>

会談でヘーゲル国防長官と小野寺防衛相は、力を背景とした現状変更の試みには反対することで一致。ヘーゲル長官は会見で、ロシアがウクライナ南部のクリミアを編入したことに言及しながら、「太平洋の小さな島や、欧州の大きな国をめぐって、国境線を勝手に書き変えたり、力や威嚇によって主権などを脅かすというのは容認できない」と述べた。

そのうえで、日中間の緊張を高めている尖閣諸島について、日本の施政下にあり、日米安保条約第5条の適用対象との米政府の見解を改めて強調。「われわれは条約へのコミットメントを真剣に受け止めている。日本の施政権を損なおうとするような、いかなる一方的な力による行動にも強く反対する」と語った。

ヘーゲル国防長官は7日に離日し、次の訪問国である中国へ向かう。「大国は大国なりの強い責任を担っている。権限をどう使うのか、軍事力の配備について、中国と洗いざらい話したい」と語った。中国に対し、日米安保条約で負う米国の責務、日本との友好関係を明確に伝えるという。

<集団的自衛権、行使容認への動き支持>

会談では北朝鮮問題についても協議。ヘーゲル長官は小野寺防衛相に対し、弾道ミサイルの対処能力を高めるため、ミサイル防衛能力を備えたイージス艦2隻を2017年までに日本へ追加配備することを伝えた。これで日本を拠点とするミサイル防衛可能な米イージス艦は7隻体制となる。米国はアラスカ州にもミサイルを配備する予定で、ヘーゲル長官は会見で「北朝鮮の弾道ミサイル脅威に対する日本と米本土の防衛力は飛躍的に高まる」と述べた。

このほかヘーゲル長官は、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の変更や、武器輸出の新ルールである防衛装備品移転三原則の策定など、安全保障に関する日本側の取り組みに支持を表明した。両国は、自衛隊と米軍の役割分担を定めた日米防衛協力の指針(ガイドライン)を年末までに見直すことにしている。[東京 6日 ロイター]

(久保信博)

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